【ロンドン市場】ドル円108円台後半、各主要通貨は方向感欠ける取引

17日のロンドン市場は、方向感に欠ける取引が続いている。欧州株や米株先物の軟調な動きとともにドル円は109円割れから108.70近辺へと小反落している。クロス円も序盤は下押しの動き。ユーロ円123円台後半、ポンド円139円台半ばまで下落した。しかし、株式市場が下げ渋りの動きをみせると、円安方向に戻している。ドル円は108円台後半で上値が重いものの、ユーロ円124円近辺、ポンド円140円台前半などへと反発している。円相場、ドル相場ともに往来相場となっている。ポンド相場が方向感なく振れていることが積極的な売買を手控えさせている面がありそうだ。週明けにはメイ英首相が修正案を提示する可能性があるという。その後、月内には議会で審議される運び。市場にはメイ英首相の信任で、合意なき離脱は遠のいたとの楽観論がある一方で、離脱期限の延期や総選挙や2回目の国民投票を標榜する労働党の動きもある。メイ首相とコービン労働党党首との今後の話し合いがポイントとなりそうだ。

ドル円は108円台後半での取引。東京市場で109円台に乗せたものの、午後には大台割れとなった。中国ファーウェイ関連の悪材料で上海株は取引き終盤に下落して引けた。欧州株も米株先物とともに下落して始まった。ドル円は108.70近辺まで下押し。その後は下げ一服も108円台での取引にとどまっている。109円ちょうど近辺にはオプション期限が集まっているとみられており、一方通行の値動きを妨げているもよう。

ユーロドルは1.14ちょうど近辺での取引。ロンドン市場では下に往って来い。序盤に1.1371レベル安値をつけたあとは、1.1405レベルまで反発。ユーロ円も124円割れから123.74レベルまで下落したあと、124円台を回復している。この日発表された12月のユーロ圏消費者物価指数・確報値は前年比+1.6%と速報値から変わらず。前回11月の+1.9%からは伸びが鈍化した。ラウテンシュレーガーECB理事は、経済の状況は依然としてECB見通しに沿っている、利上げ見通しの変更には3月予測を待つ必要、との認識を示した。

ポンドドルは1.28台後半での取引。EU離脱関連の報道に敏感に反応するものの上下ともに抜けきれない歯がゆい相場展開になっている。序盤の下押しで1.2832レベル、中盤の上昇で1.2911レベルとレンジを広げる動き。ポンド円は139.50近辺まで下落したあと140.40近辺まで反発と下に往って来い。一部報道によると、週明け21日にメイ英首相から修正案の提示があり、月内には審議を行いたいもよう。EU側からは、英国からはまだ50条の延長について要請されていない、と発表された。英首相からは、コービン労働党党首と協議する可能性が示された。一方、コービン党首からは、2回目の国民投票も一つの選択肢、と繰り返された。ポンド相場はどうも宙ぶらりんの状態のようだ。その中で、経済状況をにらみながら、ユーロ売り・ポンド買いの圧力が根強くみられる点は留意しておきたい。英中銀報告によると、不動産需要が低下する一方、クレジットカードが好調としていた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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