【ロンドン市場】リスク回避圧力根強いなか、ポンド主導で欧州通貨が反発

22日のロンドン市場は、ポンド主導で欧州通貨が反発。東京市場からのリスク回避圧力が根強く続く中で、ロンドン序盤にはポンド買いが強まった。この日発表された英雇用統計が失業率低下、雇用増、賃金上昇など幅広く予想外の強い結果だったことが背景。ポンドとともにユーロにも買戻しの動きが広がった。独ZEW景況感指数は予想ほどの落ち込みをみせなかった。ただ、ポンド買い・ユーロ売りが優勢だったことで、ユーロの伸びは限定的だった。一方、東京時間に報じられた米国がカナダに対してファーウェイCFOの受け渡しを要請との報道が米中貿易摩擦の深刻化への警戒感を広げており、アジア・日本株に続いて欧州株や米株先物も売りに押されている。豪ドルは東京市場から一段安。ドル円は序盤に109.32レベル安値を付けた後の戻りは109.50近辺までと限定的。クロス円はまちまち。ポンド円は140円台後半から一時141円台半ばまで一時上昇。ユーロ円は124円台前半で下に往って来い。豪ドル円は78円台前半から一時78円割れと安値を広げた。NY市場を控えて、株安圧力は根強く、再び円買い優勢になっている。

ドル円は109円台前半での取引。東京市場ではファーウェイCFO関連の報道を受けて109円台後半から売りに押された。ロンドン序盤には安値を109.32レベルまで広げた。その後は下げ渋りも109.50近辺では上値を抑えられている。欧州株や米株先物などの売り圧力が根強い。NY原油先物も一時53ドル割れ。

ユーロドルは1.13台後半での取引。東京市場では1.1370近辺から軟調な動きとなり、ロンドン序盤に1.1346レベルまで下落。その後は、買戻しが入り1.13台後半に戻している。ただ、東京朝方の高値水準には届いていない。ユーロ円はロンドン序盤に124.11レベルまで安値を広げたが、その後は反発して124.50手前まで上昇。ただ、対ポンドでのユーロ売り圧力で上値は重い。1月のドイツZEW景況感指数は-15.0と事前予想-18.5を上回った。前回値は-17.5だった。引き続きマイナス圏だが、3か月連続でマイナス幅は縮小した。一方、現状指数は27.6と事前予想43.0および前回の45.3からは大幅に落ち込んだ。2015年1月以来の低水準となった。カタイネンEU副委員長は、貿易が欧州の雇用創出のカギだ、と指摘。

ポンドドルは1.29近辺での取引。この日のポンドは堅調。英ILO雇用統計が強い内容だったことが背景。ロンドン朝方は、米中貿易摩擦への警戒感から円高、ドル高の動きにポンドは軟調だった。ポンドドルは1.2856レベル、ポンド円は140.63レベルに安値を更新した。しかし、ロンドン勢は英雇用統計発表を前に買いを強めた。実際に発表された内容が予想以上に強かったことで一段高となり、ポンド円は141.54レベル、ポンドドルは1.2928レベルに本日の高値を更新した。その後は、欧州株や米株先物の下げ幅拡大が重石となり、レンジ半ばへと押し戻されている。9-11月期の英ILO雇用統計では、失業率は4.0%と事前予想および前回の4.1%から低下。週平均賃金は+3.4%と事前予想および前回の+3.3%から伸びが加速した。雇用者数の伸びも加速した。前期比14.1万人増と事前予想8.7万や前回の7.9万から倍近い伸びとなった。ブレグジット関連では英国側からの動きは報じられていない。EU報道官からは、ブレグジットについて英国からの「新規提案のみ」が歓迎される、と釘を刺されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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