【ロンドン市場】ドル買い優勢、欧州通貨が神経質に振れるなかで

19日のロンドン市場は、ドル買いが優勢になっている。ドル円は東京市場での黒田日銀総裁発言をきっかけに堅調な値動きが続いた。ロンドン市場では110.80台まで高値を更新。為替動向が物価などに影響を与える場合は追加緩和の可能性があるとしたことが、円売りの背景。ユーロ円ポンド円も序盤は買いが優勢だった。しかし、欧州株が次第に軟調な動きをみせるとともに、クロス円は円高方向に転じている。特にユーロ円は序盤の上げ消し、125円台を維持できず反落。ポンドは対ユーロでの買いが下支えとなり、下げ幅は限定的だが、143円を挟む水準へと押し戻されている。ユーロドルは1.13台前半から1.12台後半へ下落。ポンドドルは1.29割れ水準から1.29台前半での上下動。この日発表された独ZEW景況感は予想を上回ったものの、11か月連続のマイナス圏とさえない内容。デギンドスECB副総裁は、当面は緩和的な政策を維持するとした。英雇用統計では物価の伸びが予想をやや下回りポンド売りを誘っていた。あすにはユンケルEU委員長とメイ英首相が会談を行う予定。ただ、EU側からはバックストップには期限を設けないと釘を刺されている。

ドル円は110円台後半での取引。東京市場で買われた流れを受けて一時110.82レベルまで高値を伸ばした。円売りの背景は、黒田日銀総裁が為替が物価などに影響を与える場合、必要なら追加緩和を検討すると発言したこと。欧州株が軟調に推移するなかで上昇一服となっているが、下げは限定的。

ユーロドルは1.12台後半での取引。序盤には買いが優勢となり1.1325レベルまで買われた。しかし、上値が重くなると1.13台割れから1.1276レベルまで下押し。ドル買いが優勢になっている。ユーロ円は125円台前半を中心とした下動。東京午後に124円台後半に下押しされたあとは買いが優勢になり、ロンドン序盤には125.47レベルの高値をつけた。その後は売りに転じると一時125円割れまで反落。この日発表された2月独ZEW景況感指数は-13.4と事前予想-13.6をわずかに上回った。しかし、これで11か月連続のマイナス圏となり、さえない景況感が継続している。デギンドスECB副総裁は、欧州景気の鈍化について引き続き分析中、しばらくの間はECBは緩和的政策を維持する見込み、とした。

ポンドドルは1.29台前半での取引。ユーロドルと同様に序盤は買いが優勢となり、高値を1.2935レベルまで伸ばした。その後は売買が交錯する展開となり、一時1.29ちょうど付近まで反落。上に往って来いとなった。ポンド円はドル円とともに買われて142円台後半から一時143.32レベルまで上昇。その後は一時143円割れに反落も下押しは限定的。対ユーロでのポンド買いが下支えしている。この日発表された英雇用統計では、賃金の伸びが予想を若干下回り、ポンド売りに反応する場面があった。あすにはユンケルEU委員長とメイ英首相がブリュッセルで会談すると報じられた。EU報道官は、バックストップには期限を設けないとした。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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