【ロンドン市場】ドル円が反落、米債利回りの低下が再燃

27日のロンドン市場は、ドル円が110円台前半へと反落している。序盤は小高く推移した欧州株が次第に売りに押されて、下落に転換している。NY原油先物は60ドル近辺が重く59ドル台半ばへと反落。リスク回避の動きが再燃するなかで、米10年債利回りは2.42%近辺から一時2.35%近辺まで低下、2017年12月以来の低水準に。米3か月債利回りとの逆転現象が再びみられている。独10年債入札は平均利回りが-0.05%と、2016年以降初のマイナス金利となった。ドル円とともにクロス円も上値が重い。ユーロ円は124円台後半から前半へ、ポンド円は146円乗せのあと145円台後半へと反落。豪ドル円やNZドル円も軟調。対ドルでは序盤にドル高水準を広げたものの、その後はドル安方向へと動きが転じている。ユーロドルは1.12台半ばから後半へ、ポンドドルは1.31台後半から1.32台乗せ。

ドル円は110円台前半での取引。東京市場では110.50-60レベルでの小動き。ロンドン勢は買いから参入し、高値を110.71レベルに広げた。しかし、米10年債利回りが2.35%台へと低下、2017年12月以来の低水準となるなかで、ドル売りに押された。欧州株やNY原油先物が軟調などとが円買いを誘った面も。リスク回避ムードが再燃するなかで安値を110.24レベルまで広げた。

ユーロドルは1.12台後半での取引。序盤に1.1247レベルまで安値を広げたが、ドル高方向への動きはここまで。米債利回りの低下とともに1.1286レベルまで反発した。ドラギECB総裁は講演で、ユーロ圏内の経済は引き続き比較的堅調、インフレ目標への収れんは遅れるものの脱線はしていない、使命達成のための手段を十分に有している、などそれほど弱気トーンではなかったことがユーロ相場の下支えになった面も。一方、ユーロ円はドル円とともに売りに押されている。序盤には124.70台まで買われる場面もあったが、欧州株安とともに124.20台へと軟化している。

ポンドドルは1.32台前半での取引。ユーロドルと同様の値動きで、序盤に1.3167レベルまで下落したあとは、上昇に転じて高値を1.3225レベルに広げた。ポンド円は145.60近辺から一時146円台を回復したが、再び145円台後半へと押し戻される展開。ユーロポンドは0.85台前半から半ばで方向感に欠けている。英CBI小売調査指数が-18と前回のゼロから大幅に悪化したが、ポンド相場は目立った反応を示さなかった。このあと日本時間28日午前4時に英議会で離脱合意案の代案に関する投票が行われる。きょうの投票はいわゆる「意味ある投票」ではなく「インディカティブな投票」と呼ばれるもの。複数の代案・プランBが提出され、議会のどの案ならば可決できるのかを探る投票となるようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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