【ロンドン市場】根強いドル買い圧力も、値動きは限定的

2日のロンドン市場は、ドル買いの動きが先行。前日のNY市場で発表された米ISM製造業景気指数や米建設支出が予想を上回ったことがドル買いの背景。また、東京早朝に英議会が2回目の代替案の投票を行ったが、すべて否決されたことで、ポンド売りが強まった。東京午前には豪中銀金融政策会合のあとに豪ドルが上下動を経て売り優勢となった。ドル相場にとっては、直接・間接の両面からドルが下支えされる格好となった。ロンドン序盤もユーロ、ポンド、豪ドルなど主要通貨に対してドル買いの動きが先行。ポンドドルは1.30台前半、ユーロドルは1.12台割れ、豪ドル/ドルは0.70台後半で軟調な動きをみせた。その中でドル円は111.30-40レベルを中心とした揉み合いが続き、動意薄。欧州株が次第に上げ幅を拡大しており、クロス円は序盤の下押しを消す動きとなっている。NY原油先物や鉄鉱石相場の上昇などがリスク警戒感を後退させた面も。ただ、全般的にはドル高水準での取引が続いており、ドル指数は3月8日以来の高水準となっている。

ドル円は111円台前半での取引。前日NY市場で110.80近辺から111.40台まで上昇した。米ISM製造業景気指数や米建設支出が強かったことがドル買いを誘った。ただ、その後は値動きが鈍り、高止まり状態が続いている。きょうは、東京午前につけた111.46レベルを高値に、ロンドン朝方に下押しされた111.29レベルを安値にと狭いレンジ取引になっている。

ユーロドルは1.12ちょうど近辺での取引。前日NY市場で1.12台半ばから1.12台前半へと軟化した流れを受けて上値重く推移している。ロンドン朝方の買いでは1.1210台まで、その後は再び売りが優勢となるも安値は1.1190レベルまでと値動きは限定的。市場筋によるときょうのNYカットで1.1200レベルに10億ユーロ規模のオプション期限が設定されているもよう。ドル高水準で、レンジ志向の取引が続いている。ユーロ円は124円台後半での取引。欧州株は落ち着いた値動きで取引を開始したあと、次第に上げ幅を広げている。ただ、リスク選好的な円売りはほとんどみられず、ロンドン市場では124.70-80レベルを中心とした揉み合いとなっている。2月ユーロ圏生産者物価指数は予想を若干下回ったが、前月比、前年比ともに上昇した。ユーロ相場は反応薄だった。

ポンドドルは1.30台半ばでの取引。東京早朝に英議会が2回目の代替案の投票を行ったが、すべて否決されたことで、ポンド売りが強まった。ポンドドルは1.31台割れから1.30台前半に下落した経緯がある。ロンドン市場でも序盤に一段と下値を試す動きがみられた。安値をわずかに広げて1.3024レベルまで下落。その後は1.3075近辺まで反発する場面があったが、再び上値重く1.30台前半へと押し戻されている。ポンド円は145円台前半での取引が中心。145円台後半では売りに押されている。ただ、145円台割れには至らず。ユーロポンドではややポンド売りが優勢で0.85台後半から0.86台をうかがう動きとなっている。バルニエEU首席交渉官は欧州議会で、EUは合意なき離脱に備えている、合意なき離脱となった場合、アイルランド国境における単一市場を守る必要、などと述べたが、新味には欠けた。英首相報道官は、引き続き合意したうえでの離脱が最善と信じている、メイ首相は依然として2回目の国民投票には反対、など従来からの姿勢に変化はみられず。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

minkabuPRESS編集部所属