【ロンドン市場】リスク回避の動き広がる、ドル円一時110円台割れ

23日のロンドン市場は、リスク回避の動きが広がっている。米中貿易戦争が深刻化しており、米国が中国の個別企業に対して禁輸措置を表明している。米中以外の主要各国にも影響が波及し始めており、貿易戦争の長期化、泥沼化が懸念されている。欧州株や米株先物が下げ続けるなかで、米債利回りも低下。為替市場では円買い・ドル買いの圧力が強まっている。ドル円は一時110円台を割り込んだ。クロス円は総崩れとなっており、ユーロ円122円台半ば、ポンド円一時139円台割れなどへと下落。ユーロ相場にとっては一連の欧州PMIや独Ifo景況感の悪化が重石となった面も。NY原油先物が急落しており、カナダ円や豪ドル円なども売られている。英政府は6月7日をメドに離脱法案の採決を行う方針としている。しかし、前日のレッドサム英下院院内総務の辞任、保守党1922委員会からはメイ英首相が明日金曜日に辞任日程を発表しなければ、新たな不信任案を提出へなどの圧力をかけられている。

ドル円は110円近辺での取引。東京午後につけた110.36レベル高値にロンドン市場にかけて下押しされる展開となっている。欧州株や米株先物が大幅安となるなかで、一時110円台を割り込んで、安値109.99レベルに広げた。その後は売り一服も戻りは限定的。米10年債利回りは2.34%台へと低下している。

ユーロドルは1.11台前半での取引。東京市場から引き続きじり安の動き。ロンドン序盤にはポンドドルとともに下押しされ、安値を1.1129レベルまで更新した。ユーロ円は123円ちょうど近辺が重く、122.45レベルまで下落している。この日発表された5月のドイツとユーロ圏のPMI速報値はいずれも予想を下回る結果だった。5月ドイツIfo景況感指数も予想を下回った。欧州の景況感悪化もユーロ相場を圧迫した。きょうから始まる欧州議会選を控えて、調整ムードが優勢となった面も。

ポンドドルは1.26台前半での取引。英政局への不透明感を背景で売りが先行し、一時1.2606レベルと大台割れ目前まで下落した。その後は1.26台半ばへと買い戻される神経質な相場展開になっている。ポンド円は139.50近辺から一時138.88レベルまで下落。その後の戻りは139円台前半にとどまっている。英政府は6月7日をメドに離脱法案の採決を行う方針としている。しかし、前日のレッドサム英下院院内総務の辞任、保守党1922委員会からはメイ英首相が明日金曜日に辞任日程の発表しなければ、新たな不信任案を提出へなどの圧力をかけられている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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