【ロンドン市場】欧州株上昇でひとまず円買い一服も、リスクの火種は残る

5日のロンドン市場は、円売りが優勢。前日のパウエルFRB議長発言が市場には利下げ示唆を受け止められ、米株が大幅高となったセンチメントが継続している。今日も欧州株が買われており、リスク警戒の動きは一服。序盤は米債利回りが一段と低下する場面があり、ドル売りの動きが優勢だったが、ドル円が108円台割れからは買いが優勢となり、クロス円とともに円売りの流れに転じている。ただ、リスクの火種は残っている。EUがイタリア財政赤字に対する政策措置を進めると報じられたことで、イタリア株や債券が下落、ユーロが反落している。ドル円108円台前半、ポンド円137円台後半、豪ドル円75円台後半などで値を保っているが、ユーロ円は122円台前半から再び大台割れ水準へと反落している。

ドル円は108円台前半での取引。朝方には東京市場からの流れを受けて下押し。一時107.97レベルと108円台を割り込んだ。トランプ米大統領がメキシコに対する関税賦課方針はハッタリではないと述べたことがリスク材料ととらえられていた。しかし、欧州株は前日のパウエルFRB議長発言を受けた米株上昇の流れを受けて堅調に推移している。米債利回りは序盤の低下を消しており、ドル円も高値を108.35レベルまで伸ばした。

ユーロドルは1.12台後半での取引。上に往って来いとなっている。序盤は米債利回り低下や欧州株上昇に支えられたユーロ円の動きなどで1.1289レベルまで買われた。しかし、EUがイタリア財政赤字に対する政策措置を進めると報じられたことで、イタリア株や債券が下落、ユーロドルも1.1260近辺に反落している。ユーロ円は121.70近辺から122.27レベルまで買われたが、イタリアのリスクが意識されると122円割れ水準へと上昇一服となっている。この日発表された一連のユーロ圏非製造業PMIはやや予想を上回った。ユーロ圏生産者物価指数は伸びが鈍化。いずれもが目立った反応にはつながらなかった。あすのECB理事会の内容を見極めたいとのムードに。

ポンドドルは1.27台前半での取引。売買が交錯しており、方向感に欠ける動きとなっている。ロンドン早朝に1.2720台まで買われたが、すぐに1.2690付近まで反落。その後再び買われ高値1.2724レベルをつけた。足元では1.27台前半での揉み合いに。ポンド円は137.20近辺で下げ止まると、欧州株の上昇とともに137.79レベルまで高値を伸ばした。その後も137円台後半にとどまっている。対ユーロではポンド売りからポンド買いへと方向性が定まらない動き。トランプ米大統領が訪英中だが、ポンド相場が反応するような動きはみられていない。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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