【ロンドン市場】リスク選好の円売り広がるなか、ポンドは英中銀で上昇一服

20日のロンドン市場は、リスク選好の円売りが広がっている。前日の米FOMCでハト派姿勢が強まったとの見方が広がり、米株先物に続いて欧州株も堅調に推移している。東京市場までは米利下げ期待のドル売り圧力が前面に押し出されていたが、ロンドン市場では株高・円安の面が強くなっている。ドル円は107.50割れまで下押しされたあとは107円台後半に反発している。リスク選好の動きに乗ってユーロ円は121円台前半から後半へ、豪ドル円は74円台前半から後半に上昇。ポンド円は136円台半ばから一時137円台に乗せる場面があった。ただ、英中銀が政策金利据え置きの発表とともに、第2四半期の成長見通しを下方修正、ブレグジットに関して英中銀の前提と市場の見方との間に緊張があると指摘した。ポンドはこれを受けて上昇一服となり、ポンドドル1.27台割れ、ポンド円136円台後半へと押し戻された。ただ、全般的にはリスク選好ムードは維持されており、ユーロドル1.13台乗せ、豪ドル/ドル0.69台前半と英中銀発表後も高値を伸ばす動きが相次いでいる。

ドル円は107円台後半での取引。東京市場での下落の流れを受けて、黒田日銀総裁会見前に107.47レベルまで安値を広げた。日銀総裁会見では「長期金利の変動幅のプラスマイナス0.1%の倍は柔軟に運用」と発言しており、長期債先物が史上最高値(金利低下)となる場面があった。また、欧州株が堅調に推移しており、円売り圧力が優勢になった。ドル円は107.88レベルまでの反発をみせた。

ユーロドルは1.13台前半での取引。前日の米FOMC後のドル売りの流れが継続し、ロンドン市場でも一段高となっている。クロス円での円売り圧力も加わり、高値を1.1315近辺に広げている。ユーロ円は121.20-30での揉み合いを上放れて上昇。欧州株高とともに121.92レベルに高値を伸ばした。レーン・フィンランド中銀総裁は、ECBは利下げ、QEなどあらゆる手段を有している、資産購入の再開も検討、と述べており、米利下げ期待を意識して緩和競争となりそうな内容となっていた。

ポンドドルは1.26台後半での取引。序盤はドル安の流れが継続し、高値を1.2727レベルまで伸ばした。しかし、英中銀が政策金利据え置き発表とともに、第2四半期の成長見通しを下方修正、さらにブレグジットに関する英中銀の前提と市場の見方との間に緊張があると指摘すると、ポンドは反落。1.27台を割り込んでいる。ポンド円も振幅。序盤は136.60近辺から137.18近辺まで上伸したが、英中銀発表後は136.70近辺へと反落。上に往って来いとなっている。また、発表時には反応薄だったが5月の英小売売上高は前月比-0.5%と2か月連続の落ち込み。前年比の伸びは+2.3%と前回の+5.1%から半減している。このあとは、英保守党党首選での決戦投票やカーニー英中銀総裁のマンションハウス演説の文書公表などが注目される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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