【ロンドン市場】円安の動き一服、米株動向や海外情勢にらみ動きにくく

12日のロンドン市場は、円安の動きが一服している。週末を控えてこのあとの米株の動向や様々な海外情勢を見極めたいとのムードが広がってきている。序盤は欧州株や原油先物が堅調に推移したことでリスク選好的な円売りの動きがみられた。米債利回りがやや低下したことで、対ドルで欧州通貨や豪ドルなどが買われやすかった面もあった。ビスコ伊中銀総裁は、経済活動が一段と停滞する場合には追加緩和措置を講じると示唆。米国の利下げ期待とともに株式市場にとっては好材料となっている。ただ、海外政治情勢は引き続き不透明。トルコリラはロシア製ミサイルシステムの配備が始まったとの報道に下落。中国は台湾への兵器売却に関与した米企業への制裁も辞さないとしている。英国はイランとの緊張高まるペルシャ湾に軍艦を増派すると報じられた。週末にかけてのリスクの可能性もあり、次第に円高方向に押し戻されている。ドル円は108円台前半、ユーロドルは1.12台後半、ユーロ円は122円台前半から122円割れ水準での値動き。

ドル円は108円台前半での取引。米債利回り動向や欧州株、原油相場などをにらんで神経質に反応したが、108.25レベル安値に108.50手前までの反発と狭いレンジ取引にとどまった。米10年債利回りは序盤に2.11%台に低下したが、その後は2.14%台へと上昇。足元では2.12%台と方向感に欠ける動き。中国は台湾への兵器売却に関与した米企業への制裁も辞さないとしている。英国はイランとの緊張高まるペルシャ湾に軍艦を増派すると報じられた。週末にかけてのリスクの可能性もあり、次第に円高方向に押し戻されている。

ユーロドルは1.12台後半での取引。東京市場で買われた流れを受けて朝方に1.1275レベルに高値を広げた。その後は反落に転じると1.1250台まで下押しされている。ユーロ円は122円近辺から122.10台に上昇後、再び売られて121.85レベルに本日安値を更新している。ただ、いずれも値幅は狭い。ビスコ伊中銀総裁は、イタリア経済活動は停滞している、ECBは今後数週間で政策手段の再構築を検討、と述べており、市場では追加緩和を示唆するものと受け止めていた。

ポンドドルは1.25台前半での取引。序盤に1.2554レベルまで買われたあとは1.2520近辺まで軟化している。ポンド円は136円台に乗せると売りに押される動き。足元では135.70近辺へと下押しされている。スカイニュースは、英国はイランとの緊張高まるペルシャ湾に軍艦を増派すると報じられた。週末にかけて地政学リスクが高まる可能性もある。ただ、現状ではポンド相場は小幅の値動きにとどまっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

松木秀明 | minkabu PRESS編集部

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