米雇用統計結果を受け長期金利低下、ドル売り

【著者】

日曜日にはギリシャ国民投票

昨日の海外時間には、米雇用統計で平均時給の伸びが予想を下回ったことなどから米長期金利が低下しドル売りが強まりました。

欧州時間序盤、スゥエーデンが予想外の利下げと量的緩和の拡大を発表しクローネ売りが強まりました。この為ユーロがやや強含みましたが、米・雇用統計発表を控えていることもあって各通貨ペアとも方向感のない取引が続きました。

NY時間序盤、発表された米・6月雇用統計では、失業率は5.3%こそ予想よりも良い結果でしたが、非農業部門雇用者数が22.3万人(前月、前々月合わせて6万人下方修正)、平均時給の伸びが±0.0と予想を下回ったことと、労働参加率がこのところの最低水準を更新したことから米長期金利が低下し全般的にドル売りが強まって、ドル円は122.90円台まで下落し、ユーロドルは1.1120付近まで上昇しました。その後ドル円は123.00円台を中心とした狭いレンジ内の取引となりましたが、ユーロドルは各国株価が下落したこともあって1.1080台まで反落したあと、もう一度1.1110付近まで上昇しました。

NY時間午後にかけてはいると、NY市場が金曜日が休場でロング・ウィークエンドとなり、週末にはギリシャの国民投票が予定されていることから、様子見気分が強まって各通貨ペアとも小動きになりました。

東京時間にはいってからは、寄付きから日経平均が一段安となって円買いが強まる場面もありましたが、株価が下げ止まると円も売り戻されました。

今日の海外時間には、ユーロ圏・6月サービス業PMI、英・6月サービス業PMI、ユーロ圏・5月小売売上高の発表が予定されています。NY市場は、独立記念日の振替のため休場です。

5日日曜日にはギリシャでEUの支援の条件である緊縮財政を受け入れることの是非を問う国民投票が実施されます。東京時間月曜日早朝には結果が判明する見通しですが、市場では受け入れに対してYesが過半数となる、と予想されています。予想通りYesとなった場合異端はユーロ買いが強まると考えられますが、その後リスク回避の動きが後退すれば今度はユーロ売りが強まると予想できます。万が一予想に反してNoが過半数となった場合は、混乱を嫌気してユーロが売られるとともに、リスク回避で円買いが強まると予想できます。ただ、ユーロ売りが一巡したあとは、今週月曜日同様、ユーロキャリー取引の巻き戻しでユーロ買いが強まる可能性もあります。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト