『1月相場』には要警戒!

来る2018年(平成30年)の干支は【戌(いぬ)年】。以下参考ながら、主に本邦株式市場で言い伝えられる干支(十二支)についての相場格言は次の通りです。

辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)は固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)は躓き、寅(とら)千里を走り、卯(う)は跳ねる。

2017年の【酉(とり)年】は一般的には<商売繁盛の年>と言われる中、来る2018年(平成30年)の【戌(いぬ)年】は<守りの年>とも言われており、こうした謂れからも、騒がしい相場環境下で築き上げた資産を“守る”一年になると置き換えていいのかもしれません。

再度参考ながら、以下、過去60年(1958年-)の【戌年】における日米(日経平均、NYダウ)株価年間騰落率表および数値(※)についてご覧ください。  (※それぞれ前年末終値と当該年終値を基準として計算しています。)

上記表より、NYダウは1958年以降5回あった【戌年】における勝敗は、5勝0敗、日経平均は4勝1敗という成績※となっており、それぞれの年間平均騰落率は、NYダウ+15.36%日経平均+10.01%となっています。(※年間騰落率プラスを「勝ち」、マイナスを「負け」としています。)

上記結果より勘案すると、過去のデータから日米ともに株式市場においては【戌年=笑う一年】になりやすいと捉えて良いでしょう。

その一方で、ここ数年来のデータを見た上で留意すべきことは・・・『1月相場』には要警戒ということ。その証左の一例として、過去20年間における日米(日経平均、NYダウ)株価の月別平均騰落率表について、以下をご確認ください。

上図から勘案する、過去20年間における日米株価の月別騰落の傾向・パターンとして、以下のような仮説を立てることが可能です。

日米株式市場とも、春先(3-4月)や秋口・年末(10-12月)にかけて株価は上昇しやすい傾向がある。その一方で、1月や夏場(8-9月)は下落しやすい傾向がある。

かつては、「1月効果」(January effect)という季節性のアノマリーが存在し、「1月は株価が上がりやすい」と言われていましたが、ここもと(過去20年)の株式市場の傾向・パターンを検証してみると、日米ともに、株式相場は1月に下がりやすいという傾向が見られます。

この傾向・パターンを確認するために、通貨ペアも含めて過去の動向を検証してみたいと思います。そこで、より直近(2008年以降)のデータを基に、過去10年(2008-2017年)における、主要5銘柄(日経225・NYダウ・米ドル/円・豪ドル/円・NZドル/円)の陽線・陰線について、以下表をご覧ください。

上記表より、直近10年(2008-2017年)における1月・陰線確率は、NZドル/円では.600の確率であるものの、日経225・NYダウ・米ドル/円・豪ドル/円では.700の確率で陰線、つまり下げ相場になっていることが分かります。

あくまでも直近10年間の傾向・パターンであり、必ずしも「1月=陰線月」とは限りませんが、あくまで確率論に則った上で勘案すると、米ドル/円・『1月相場』は下げ相場になる確率が比較的高いと見た方がよさそうです。今般2018年の『1月相場』においても、米ドル/円の短期的な下落フローには警戒を怠らない方が無難と言えるでしょう。

M2J提供動画視聴サイト

M2TV(FXマーケットスクウェア)
『1月相場』には要注意!?
M2J主催セミナーカレンダー(会場・WEB)
※M2Jが開催するセミナーには店頭外国為替証拠金取引および取引所株価指数証拠金取引の受託および勧誘を目的とする内容が含まれます。

津田 隆光|マネースクエア 市場調査部 チーフアナリスト

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」ではコメンテーターを務める。