予想・見通し

正念場を迎えるトルコリラ

【著者】

このところ新興国通貨に関する内容をお届けしておりましたが、今週分も日本の個人投資家に人気のあるトルコリラ/円についてお伝えしたいと思います。
米国とトルコの緊張の高まりから、トルコリラは対円・対ドルで最安値を更新する動きとなっております。
また、このところのトルコリラ/円の動きを見るうえで無視できないのはドル/トルコリラの動きです。
先ほど触れたとおり、トルコリラの売り要因は米国との緊張。それ故、ドル/トルコリラの動きが回り回ってトルコリラ/円に波及しています。

昨日、トルコリラ安を受けて、トルコ中銀が後期流動性ウィンドウ以外の資金供給を停止すると発表。これにより資金調達コストの加重平均は0.25ポイント上昇(別の言い方をするなら、利上げと同様の効果を狙ったもの)しましたが、その効果も長続きせず、ドル/トルコリラは節目の4.0000を目指す流れとなりそうです。一部の関係者からは臨時の政策決定会合が開催されるのでは?との観測も伝わっていますが、小手先の内容となるようだと、一層、トルコリラ売りに拍車がかかることにもなりかねません。

今週は皆さんご存知の通り、感謝祭ウィーク。ただでさえ日を追うごとに市場関係者が減少しており、流動性も低下しやすい環境ですので、思わぬ材料で値動きが荒くなることも想定されますので、万が一に備え、ポジションの一部決済をしておくなど、余裕を持った対応が重要となりそうです。
トルコリラ/円の28円がターニングポイントになるかもしれないと思っています。

<資料>ドル/トルコリラ(日足)

出所:Bloomberg

米イールドカーブはフラット化傾向一段と進む!

こちらについてもこのところお伝えしている内容ですが、昨日のNY市場でスプレッドは60BPを下回り、一層、フラットニング化の動きが続いています。
トルコリラ/円のレートを計算するうえでドル/円のレートも必要なる(ドル/円÷ドル/トルコリラ)わけですが、イールドカーブのフラットニング化はドル円の上値を抑える要因にも繋がります。

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!