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株式上昇の裏側でちらつくイエレン議長の影

【著者】

先週末の堅調な米雇用統計を受け、日米の株式市場はしっかりの展開が続いています。本来であれば、米指標堅調→FRBの利上げ観測の高まり→株式市場にとってはネガティブとなるところですが、株式関係者は利上げが早急に実施されることはないと考えているのかもしれません。

一方、日経平均の上昇はお盆ウィークに突入→市場参加者が減る中、日銀による設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF買入(こちら以外の買入は8/4の707億円以来、実施されていません)が続いている影響があるのかもしれません。

<資料>日経225 CFD25日移動平均線±5%の推移
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米株式市場はバブル?!

ただ、この株式市場の堅調さに比べ、ドル/円の上値が重いとお感じになりませんか?あれだけ強かった米雇用統計後も、ドル/円は102円台前半までの上昇でした。思ったほど円買いのポジションが積み上がっていなかったとも考えられますが、為替市場関係者もFRBの利上げに懐疑的ということなのかもしれません。

しかし、ご存知の通り、米株式市場は軒並みこれまでの高値を更新する動きが続いており、バブルの様相となっています。となれば、FRBのイエレン議長としては、利上げをちらつかせてくることも考えられます。例えば、今月26日に行われるジャクソンホールミーティングでの講演が浮かびます。8月はNYダウにとっても鬼門の月。株式市場の動向には要注意と言えそうです。

なお、今週からのお盆に際し、輸出企業は休み中のリーブオーダー(円転玉)を置いていく傾向が高く、また、15日には米債の償還も控えていることから、目先、ドル/円の上値は実需面から重くなることが想定されます。

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マネースクウェア・ジャパン 市場調査部 チーフアナリスト|津田隆光様ご寄稿記事
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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!