日米のイベント考察

本日のイベント第1弾、日銀金融政策決定会合の発表がなされました。
13時過ぎまでやきもきした中発表された内容は「-0.1%の金利を維持」というもの。そして伝わった「長短金利操作付量的・質的緩和を導入」との文言。
今回の日銀金融政策会合の市場コンセンサスは、マイナス金利の深掘り+利回り曲線のスティープ化。この内容を見ると、金融機関に配慮した内容との印象。

というのも、マイナス金利の深掘りは金融機関の収益圧迫に直結、その深掘りを今回行わなかった、さらには、金融機関の収益構造は長短金利差によるところが大きいことを考えると、金融機関をかなり意識した中身であるとの結論に帰結したのです。
実際、発表後の金融機関の株は大幅上昇となっています。

ただ一つ気になるのは、日銀は長期金利をコントロールできると考えていることです。かつてマエストロと呼ばれたグリーンスパンFRB元議長は、「長期金利はコントロールできない」と言っていたことは有名な話。
いずれ落とし穴にはまらないことを願うばかりです。

今回の値動きを見る限り、これまでの円買いポジションの巻き戻しであり、新規の円売りポジションの構築とは異なるような気がします。

もう一つのイベントFOMCのリスクシナリオ

そして、もう一つのイベントFOMCが今晩(正確には日本時間22日午前3時)発表されます。現在の市場コンセンサスは今回の金融政策は現状維持

ただ、金利面から見ると3ヶ月物LIBORは7年ぶりの高水準に上昇、加えて米10年債利回りも1.70%台に上昇。これって、イールドカーブが立っており、今後の利上げを想定しての値動きと考えることが出来そうです。

一方で、株式市場は政策金利維持、年内1回の利上げも完全に織り込んでいない状況。米大統領選を考えると、早めの利上げに踏み切っておくことも想定されますので、FOMCで利上げに踏み切った場合の株式市場の下落→リスクオフの動きが強まることはリスクシナリオとして考えておく必要があるのではないでしょうか。

<資料>米10年債の推移
ustresu
出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!