マーケット

売り買い交錯、方向感が出るにはもうしばらく時間が必要?!

【著者】

先週末に発表された米雇用統計を受け、市場は年内1回の利上げを織り込む動きに。
それを受けてドル/円(USD/JPY)は104円台まで上昇する場面がありました。
とは言え、ここからは上値が重い展開になりそうです。

一つは、1/29の高値121.66円と6/24の安値98.76円の23.6%戻しが104.16円。
まさに直近の高値もこの水準とほぼ同じ。
さらには、実需勢の動向を見ると、104円アッパーからは輸出勢が円転玉を持ち込んでいるようですし、個人的にはドルインデックスがほぼ上限に達してきていることから、もう一段の上昇に懐疑的となっているわけです。

ドルインデックスは下記のチャートからもお分かりの通り、おおむね93~98で動いています。

<資料>ドルインデックスの推移(2016/1/1~10/11)
ドルインデックス出所:Bloomberg

上値は限定的だか下値も堅い?!

とは言え、このところの英ポンドの急落等もあり、円以外の通貨でのドル買いが持ち込まれていることもあり、下値も限定的なものにとどまると思われます。超目先で言うと、ボリンジャーバンドの+1シグマの内側(執筆段階:103.28円)に潜り込むのか、その次の目安としては21日移動平均線の102.00円と見ています。

先週の米経済指標は総じて良好ものが目立ちましたが、玉石混合は否めず。市場のリスクONの牽引となっている原油相場にしても11月末のOPEC会合での減産合意へは紆余曲折があると思われ、ドル円相場のドル高方向への方向性醸成を確信するにはもう少し時間が必要ではないかと考えています。

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!