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相次ぐネガティブ材料で、中国動向から目が離せない!?

【著者】

このところ音無しの構えとなっていた中国から、ネガティブ材料が相次ぎ飛び出しています。先週の貿易収支での輸出鈍化、そして、昨日の外貨建ての上海B株の急落(一時先週末比6.7%安、終値でも6.2%安。本日は執筆時点で小幅高でスタートしています)。上海総合指数自体、小幅安で引けていましたが、この上海総合指数は人民元建てA株と外貨建てB株の両方で構成されており、さらなるB株の下落→A株にも波及→結果的に総合指数も下落となる可能性があり、目先、こちらの動向から目が離せそうにありません。8月の公式統計では元決済を通じ277億ドル(約2兆8800億円)が中国から流出した』とのことも伝えられており、この動きが続くようであれば、一段の株安にもつながる可能性が高まります。

加えて、格付け機関S&Pが中国の格付け見通しで、債務頼みの経済成長を抑制しなければ、「AA-」の格付けを失うリスクがあると警告しています。今年3月、S&Pは中国の格付け見通しを「安定的」→「ネガティブ」に引き下げており、ここで再度格下げとなれば、新たな打撃となる可能性は否定できません。

そして、何より、今月に入り、人民元売りが進んでいます。人民元売り→円買い・株安というシナリオも想定されます。そんな中発表される明日の第3四半期GDPの結果(予想値:6.7%)、まずは注目してみたいと思います。

<資料>上海B株指数の推移
上海
出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!