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今月最後の注目イベント

【著者】

先週当欄(相次ぐネガティブ材料で、中国動向から目が離せない!?)でお伝えした中国に関する続報から。人民元売りが進んでいる状況に変化は見られませんが、一方で、上海株はこじっかり。上海B株も値を戻しています。これまでのパターンであれば、人民元売り・株安がセットとなっていましたが、今回は、マチマチの動き。

実は、中国では23日~27日で六中全会が開催されています。中国共産党の中央委員が一堂に会する全体会議で、党の重要方針や指導部人事が協議される場となっています。

そんな中、株式市場の下げなどあってはならないとの目に見えない力が働いているのでしょうか。

今月最後の注目イベント

明日28日、米国で第3四半期GDP速報値が発表されます。
元々第3四半期は成長率が大きく改善されると見られていましたが、現在の市場コンセンサスは2.5%。一時、注目を集めておりましたアトランタ連銀の予測値(GDPNOW)は2.0%、FRBのオペレーション窓口とされるNY連銀の予測値(NOWCASTING)は2.2%とそれぞれ市場コンセンサスを下回る予測値となっています。

仮に市場コンセンサスを下回る結果となれば、ダン・ディール(利上げ確率78%)と言われている12月の利上げ観測にも黄信号が灯ることになり、これまでのドル高・株高にも調整が持ち込まれる可能性があります。

日米の株式市場をテクニカルでチェックすると、日経平均は買いトレンドとなっている一方、NYダウは高値横ばい。PERを確認するとそれぞれ、14.5倍:18倍となっていることから、米株は割高、それに比べて日経平均は割安との意識が働いているのかもしれません。

今回のGDPの結果いかんで、その流れにも変化が生じるかもしれないだけに、注目したいと思います。ただ、そこでの下げは10月末買い・翌年4月末売りアノマリーに通じるかもしれず、ポジションを仕込むチャンスになるかもしれません。

<資料>NOWCASTINGの推移
ny出所:NY連銀

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!