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28日以降、調整の値動きか?!

【著者】

「念には念を」の姿勢を貫くイエレンFRB議長。今回の議会証言においてもトランプ大統領の経済政策の全貌が見えていないこともあり、玉虫色の表現に収まるかと思いきや、思いのほかタカ派的な発言には驚かされました。並々ならぬ思いで臨んだ、その辺りが議長の勝負色にも現れていました(イエレン議長の勝負色は紫とのこと)。今回の証言を受けて、利上げ前倒し観測が浮上、3月の利上げ確率が26%、5月の利上げ確率が51%にそれぞれ上昇しています。ただ、米10年債利回りがしっかりと2.5%を超えていないこともあり、ドル/円は115円の壁を抜け切れずにいます。また、実需面では本邦輸出勢の円転玉が出やすいことも上値を押さえる要因となっています。

今回、トランプ大統領はイエレン議長に対するつぶやきを発していません。本来であれば、トランプ大統領は低金利政策を維持したいと考えているはずですが、ここに来て人事面でのつまずきもあり、それどころではないということかもしれません。

今月末(28日)の議会演説の場で向こう1年間に進める政策の説明を行うと言われており、そこまでは期待感が継続、株高・ドル高の流れが続くものと思われます。その演説をもって材料出尽くし、あるいは、中身の実行実現性が問われ、難しいと市場に受け止められるようだと、これまで調整らしい調整がないまま上昇してきていただけに、ある程度調整の動きが持ち込まれるのではないかと見ています。

チャートを確認してみましょう。標準偏差ボラティリティ(下段)の形状はレンジ相場を示唆、さらにはエンベロープ(上段。13日移動平均線±1%・±2%を表示)から見ても、当面112~115円での値動きになりそうです。

<資料>ドル/円(日足)
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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!