チャンスは日足よりも60分足
トランプ大統領演説、イエレン議長講演を終え、市場は次のイベント15日のFOMCでの利上げペースに焦点が当たっています。一般的にその際に公表されるドットチャートで市場は今後の利上げペースを図ることになります。
ただ、注意しなければならないのはそのドットチャートはFOMCメンバーの『金利はこうあるべきと考えるもの』を示しているのであり、決して今後の利上げペースを示しているものではないということです。
実際、過去のケースでも市場は躍らされ、政策金利は据え置かれ、がっかりということが何度となくありました。
いずれにしても、15日のイエレン議長記者会見が終わるまで、揉み合い相場が継続するのではないでしょうか。今週末には、米雇用統計の発表も控えていますが、今回ばかりは利上げ確実と見られており、各指標の結果を確認するだけになりそうです。
短期時間軸でのトレードがワークする気配も・・・
前回(週末のイベントを控え、短い時間軸でのトレード戦略)もお伝えしましたが、基本的に短い時間軸でのトレード(21時間ボリンジャーバンド±1シグマを抜けた方についていく手法)に変わりはありません。ボラティリティが低下していることもあり、なかなか取引チャンスにも恵まれない状況ですが、ここに来て、ドル/円を始めとしてこの手法を利用するチャンスが出てきているように思います。
ドル/円、ユーロ/円、NZドル/円などです。皆さんも、各チャートを確認して、これはという通貨ペアを見つけてください。何かしら気づきがあるはずです。
ただし、大局観を確認する上で、長い時間軸でのチャートの確認を怠ることのないように。
<資料>ドル/円(60分足)
出所:M2J Chart SQuare
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比嘉 洋
米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!