実需vsトランプリスク

【著者】

前回の当欄(株式市場よりも債券市場の動向に注目)でドル/円は108円台までの下落が想定されると申し上げておりましたが、109円台での実需の買いが持ち込まれたこと、さらには、地政学リスクの後退も相まって110円台後半まで値を戻すこととなりました。そして本日、FOMC議事録の内容がハト派であったこと、さらには、トランプ大統領による大統領助言組織の解散というトランプリスクから再度109円台に逆戻りする動きとなっています。
前回同様、実需の買いが持ち込まれるのか否かが注目されます。

ここからは短期的な値動きに翻弄されそう

ここからのイベントとして来週24~26日に開催されるジャクソンホールミーティングに市場の注目が集まっています。残念ながら昨晩ECBのスポークスマンより「ドラギ総裁はジャクソンホールミーティングで新たな金融政策に関する発言はしない。秋までは討議は延期したい」とのコメントがありましたので、自ずとイエレン議長が追加利上げに対する何らかのコメントを発するのかに注目が集まることになりそうです。
また、21日から始まる米韓合同軍事演習を前に北朝鮮が何らかのアクションを起こし、地政学リスクが再度意識される場面もありそうです。もちろん、トランプ大統領のツイッターの発言も要注意です。

つまり、しばらくはイベントの結果いかんで一喜一憂する展開が予想されるということです。それゆえ、短い時間軸でのトレードがメインとなりそうです。トレンドに乗る順張り、あるいは逆張りで臨むかは個々のルールに従い、取引を行ってもらうことになるわけですが、どちらの場合でも、きちっとストップロスを入れておくことが大事です。

くれぐれも値ごろ感で取引を行わないよう、お気をつけいただきたいと思います。

<資料>ドル円(60分足)
ドル円170817
出所:当社チャートより 

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

常に個人投資家の皆さんとともに! 比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!