予想・見通し

次期FRB議長人事で方向性が醸成か!?

【著者】

早いもので、今年も残すところ3ヶ月を切りました。10月に入り株式市場に比し、為替市場のボラティリティが低下しています。週末に雇用統計を控えているからとの論調が目につきますが、このところ雇用統計で相場が大きく動いている印象もありません。

仮に今回、市場予想を下回ったとしても、ハリケーンによる影響であり、一時的なものと捉え(良いとこどり)、その値動きは大したものにはならないと思っています。
反対に市場予想を上回る結果となっても、長期金利の上昇が確認できなければ、市場予想を下回るケース以上に値幅は出ないと考えています。

注目すべきイベントとは?

それでは、大きく動く可能性があるイベントとは何でしょうか?私が考えているのは、次期FRB議長が誰になるのか?と言うことです。
トランプ大統領は先月29日「次期FRB議長について、2~3週間で公表する」とコメント。現在、複数の候補者の名前が挙がっていますが、イエレン議長続投であれば(可能性は低いと思っています)、現在のゴルディロックス相場が継続、一方で、タカ派で知られるウォーシュ元FRB理事が指名された場合、これまで低金利で10年近く続いた株式市場上昇の終焉→ドル安に向かうのではないでしょうか。
トランプ大統領は不動産業で財を成した人物だけに、金利を引き上げる人選(タカ派)をしないとも言えますが・・・。こればっかりは、ふたを開けてみるまで分かりません。

結局、その人事が決まるまでは、発表される数値に一喜一憂、ただし、方向性の醸成にはつながらないのでは?と考える次第です。米10年債の利回りは利回り上昇トレンドを形成していますが、依然として2.30%台で推移。大きく利回りが上昇しているわけではありません。
債券市場の関係者は、次期FRB議長人事を待って次のアクションに向かうのではと考えます。

<資料>米10年債利回り推移

出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!