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トルコリラは大きなトレンドになる可能性も?!

【著者】

トルコ軍、シリアへの越境、さらには、トルコ-米国間でのビザ発給業務を相互に停止、関係悪化(昨年のクーデター未遂事件を巡り、米在外公館の職員逮捕)を巡る懸念の高まりから、週明けのトルコリラは急落となりました。
その後、この件についてはやや膠着状態となっていますが、トルコリラの上値は重い状況、日足チャートでも売りトレンドとなっています。さらなるトルコリラ売りが進むのか、違った角度で検証してみましょう。

下記チャートは52日移動平均線のボリンジャーバンドを表示したものです。通常、21日移動平均線を使用していますが、ローソク足の数を増やすこと(統計学上最低でも50のサンプルが必要)で現在の相場がどういった状態であるのかを確認する参考になると思われ、52日を使用しています(50日を使用しても問題ありません)。
ボリンジャーバンドを見る際、±2σ内で相場が推移する確率は95.5%と言われています。それをはみ出しているということは異常な状況であると判断できます。
下記チャートでお分かりの通り、現在のトルコリラ/円は52日移動平均線の-2σの外にはみ出している(終値ベースで2営業日以上続いていることを確認)かなり異常な状況、今後の動向次第では、売りトレンドが大きくなることを意味しています。
早期に-2σの内側に潜り込むことが出来るのか注目されます。

<資料>トルコリラ/円52日ボリンジャーバンド

米消費者物価指数に注目が集まる

先週末の雇用統計を受け、市場は年内の米追加利上げを完全に織り込む動きとなっていますが、来年3回については懐疑的。今後はFOMCメンバーの大勢である「来年3回の利上げ」を検証していくステージに移ってくると思われます。
それを確認する意味で今週末の米消費者物価指数に注目が集まります。前回の消費者物価指数は利上げを後押しする結果となり、年内利上げ確度の上昇に大きく寄与しました。今回も同様の結果となれば、来年以降の利上げに追い風となるのではないでしょうか。

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!