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次期FRB議長は・・・

【著者】

まずは懸念されていた朝鮮半島リスク。こちらについては中国共産党大会開催に合わせて何か仕掛けてくるではないかと言われていましたが、今のところ音なしの構え。プーチン大統領が国連安保理決議案を履行するための措置についての大統領令に署名したこと(北朝鮮に制裁発動)で、北朝鮮としても自重せざるを得ないということなのでしょうか。あれだけ、距離を置き始めていた中国に対しても共産党大会に向け祝賀メッセージを寄せているようです。

市場の注目は次期FRB議長にトランプ大統領が誰を指名してくるのかに集まっています。現在挙がっている候補者はパウエル理事、イエレン議長(続投)、ウォーシュ元FRB理事、コーン国家NEC委員長、そして、テーラールールで知られるテーラー教授の5名です。トランプ大統領は9月末に「2~3週間で次期FRB議長について指名する」としていましたが、ここにきて来月のアジア歴訪前になるのでは?との報道もあり、ずれ込みそうなムードが広がっています(明日19日にはイエレン議長と面談予定)。
ウォーシュ氏については、金融政策の首尾一貫性に欠けていることから、一歩後退。コーンNEC委員長は人種差別問題以降、トランプ大統領との確執が明らかとなっているだけに、こちらも可能性は低い。となれば、パウエル氏、イエレン議長、テーラー教授の3名に絞られます。
ただテーラー教授は経済理論が柱になり過ぎているとの印象があり、金融界の実像をどこまで知っているのか定かでない、そして、イエレン議長はトランプ大統領の政策に対し相当違和感を持っていると言われていますので、消去法的にパウエル理事に収まるのではないでしょうか。
パウエル氏は現理事の一人であり、イエレン議長の流れを踏襲すると考えられますので、市場としてはひとまず安心と言ったことになるのではないでしょうか。トランプ大統領の常識的な判断に期待したいと思います。

チャートを見ると、ドル/円のボリンジャーバンドは収縮してきています。かなりエネルギーが溜まっていることの表れでもあります。
今は辛抱の時期、その後のトレンドにしっかりとついていきたいものです。

<資料>ドル/円(日足)

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!