予想・見通し

新興国通貨に向かい風

【著者】

先週の当欄(景気の良い見出しの裏で・・・)で「トルコリラの値動きに注意」と記しましたが、引き続き、その状況に変化はありません。そして呼応する形で南アランドにも厳しい向かい風が。
南アフリカについては財政不安、財務省高官の辞任といった悪材料に加え、格付け機関による格下げ観測が売りに繋がっています。
来秋24日にS&P、ムーディーズが格付けに関して発表すると言われており、仮に格下げが発表となると、投資対象から外されることも考えられます。こちらについてはその発表待ちという状況です。

南アランド/円のチャートの形状を見ても、日足・週足のボリンジャーバンド(21)で-1σの外にはみ出し、加えて標準偏差ボラティリティ(26)も低い位置から上昇していることが確認でき、強い売りトレンドとなっていることが確認できます。

南アランド/円のレートはドル/円÷ドル/南アランドではじき出されるわけですが、このところのドル/円は概ね113円台で推移していることから、相場に影響を与えるのはドル/南アランド(下記のチャートの場合は、上昇している=米ドル買い・南アランド売り)の動きと言うことになりそうです。
くれぐれも値ごろ感でのお取引にはご注意ください。決して売りトレンドが収束したことを確認してから相場にエントリーしても遅くはないと思いますので。

<資料>ドル/南アランド(日足)

出所:Bloomberg

米イールドカーブはフラット化傾向続く

米2・10年債スプレッドは引き続き、70BPを割り込んでいる状況、すなわち、イールドカーブがフラット化しているということになります。このところ株式市場では調整色が濃くなっていますが、その影響がいつ何時ドル/円に波及してこないとも限りません。
こちらの動向にも注意を払う必要があると思っています。

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!