予想・見通し

意識される200日移動平均線

【著者】

イールドカーブのフラット化が進んでいることはこのところ当欄でもお伝えしていた通り。そして、そのスプレッドは一段と縮小、直近では60BPを割り込んで推移しています(2年債上昇、10年債横ばいから低下)。結果、ドル/円の上値は切り下がり、一時110円台まで下落することになりました。
恐らく、この動きは来月のFOMCでのドットチャート(ドットチャートは本来あるべき金利の水準を示しているものであり、必ずしも利上げを意識させるものではありませんが、市場はそのドットに振らされる傾向が高まっています)で来年以降の利上げ見通しが3回と示される(9月のドットチャートはそう示唆していました)ことで変化が見られ、為替相場も本格的に動き出すのではないかと考えています。
それまでしばらくの間、うだうだした揉み合いが続くことになりそうです。

目先は200日移動平均線を回復できるのか

さて、目先のドル/円のポイントについて考えてみたいと思います。
ズバリ、200日移動平均線を回復できるのかです。ここ数日、ドル/円はこの水準で頭を押さえられており、上値の重い展開が続いています。
今晩、米国では第3四半期GDP改定値の発表が予定されており、速報値から上方修正されるとの見方がコンセンサスとなっています(3.0→3.2%)。
また、インフレ指標であるコアPCEの発表も併せて予定されており、これも予想値を上回るようであれば、長期金利上昇→ドル買いに繋がってくると思います。そこで200日移動平均線を上回ることが出来るのか否かがポイントです。

昨日発表された消費者信頼感指数は17年ぶりの高水準、また感謝祭明けからスタートしたクリスマス商戦も堅調です。
懸念点は30日にも開催される上院での税制改革に関する採決。もちろん、その先には下院とのすり合わせがあるわけですが、ここをクリアーすると200日移動平均線突破という流れになるのではないでしょうか。

<資料>ドル/円(日足)

M2Jチャートより 紫:200日移動平均線

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!