年の瀬に際して

今年も残すところ3営業日となりました。朝鮮半島リスクも膠着状態、このまま平穏無事に2018年を迎えることが出来そうです。

予想と相場に勝つことは別物

さて例年、この時期になると、2018年のマーケット予想が目につくようになります。株式市場は今年かなり上昇したこともあり、来年も28,000円や30,000円といった景気の良い予想が目立ちます。また、為替においてもドル/円=120円といった円安予想も。実際、私もこの時期になると、多くの方から来年の予想を聞かれることが多くなります。それに対し、私なりの見方を回答するわけですが、その一方で、その数字に何の意味もなさないことを付け加えさせてもらっています。

仮に私が来年末のドル/円を118円と予想していたとします。そして、実際2018年末にその予想に近いところで取引を終えた場合、私の予想は表面上正解と言うことになりますが、その途中、ドル/円が80円に下落していたら(ちょっと極端な数字を示しています。決してここまで円高になると考えているわけではありません)、年末の予想が正解だったと言えるでしょうか?その場合、退場を余儀なくされている方も多いのではないでしょうか?私が皆さんにお伝えをしたいのは、その過程が大事であるということです。「予想が当たったとしても、決して儲かることにはつながらない」と言うことを申し上げたいのです。この時期を利用してご自身の方針をしっかりと確認し、その方針に従い、相場と向き合っていっていただきたい、そうすることが相場と長く付き合うことになるのだと思っています。

一応、私のドル/円の予想レンジですが、当面、108.00~118.00での推移になると考えています。このレンジは年間のものではありません。と言うのも、ドル/円の年間高低差は平均15~16円だからです。先ほどのレンジにその時々の状況を加味していくつもりです。大まかなイメージとしては、年初からやや調整、春先にかけて値を戻し、年央(夏場)に年間の底をつけ、秋口から年末にかけて再度上昇といったところです。年間を通してのテーマは「金利」、そして、年後半には米中間選挙の行方がポイントになってくると思っています。

今年一年、お付き合いいただきまして有難うございました。みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!