そしてまた一人いなくなった

【著者】

先週の当欄(そしてトランプの周りには誰もいなくなった)でトランプ大統領の周りから側近がいなくなっていくことをお伝えしていましたが、昨日も突如トランプ大統領がツイッターでトランプ政権の良心とされていたティラーソン国務長官の更迭を発表し、今後の輸入関税賦課並びに朝鮮半島リスク(後任のポンペオ氏は政権内の体制支持者と目され、トランプ大統領とも思考が一致しているとされる人物)懸念が再浮上する形となっています。市場がリスクOFFに傾くものの値幅は大きくなかったことがせめてもの救いといった印象ですが、『心中協定』の存在も囁かれている(ティラーソン氏はマティス国防長官・ムニューシン財務長官とともに、誰か一人が退任する場合は他の2人も辞任するというもの)だけに、政権内のドミノ倒し懸念も無視できそうにありません。
知人のマーケット関係者曰く「ジャイアン(ドラえもんに出てくる彼です)が首相になったらトランプ大統領みたいになるのだろうな」との言葉が的を射ているように思われました。

同様に日本の政治も安閑とはしていられない状況かと。現時点で麻生財務大臣の辞任は否定されていますが、今後の動向次第では安倍内閣解散もリスクシナリオとして考えておく必要がありそうです。

引き続きレパトリの動きには要注意!

季節的な要因としてレパトリの円買いにも注意したい局面です。現時点では目立った動きは見られていないようですが、107円水準をターゲットとした円転注文の噂も流れているようです。

オプション市場でも円コール・ドルプットの相当規模での購入が観測されているようですので、こちらの動きにももうしばらく気を配る必要がありそうです。しばらくは回転を利かした取引が有効ではないかと考えます。

<資料>ドル円(日足)

出所:当社チャートより

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!