気になるデータ!

【著者】

本邦勢にとって年度末最終週。相変わらず株式市場はボラティリティの高い相場が続いていますが、為替市場は実需の節度あるオペレーションもあり、レンジ相場の様相となっています。輸入勢のドル買いは続いているようですが、上値を追ってまでの買い意欲は見られず、一方、輸出勢もほぼ出尽くし、現水準から下値を売り込むフローは観測されていないようです。よって、しばらくは104~106円でのレンジになるのでは?というのが私の目先のシナリオです。

そんな中、私が気になっているのは、米10年債のポジション状況です。
FRBの利上げに伴い米債売り(金利上昇)のポジションは積み上がっています。ただ貿易戦争問題懸念が浮上し、他の市場ではリスクオフの動きに伴いポジションの巻き戻しが確認できている中、米10年債の売りポジションには大きな変化が見られていません。仮に今後、そのポジションの手仕舞いが行われれば、金利低下→ドル売りの流れになるだけに、気になっているわけです。

債券市場関係者は貿易戦争についてもトランプのブラフと捉えているのでしょうか。トランプ大統領はビジネスマンとしては一定の成功を収めてきたことは事実です。その辺りの駆け引きが政治の世界でも通用するのか、注目です。

<資料>米10年債ポジション状況


出所:CFTCデータより作成

最後にチャートの確認を簡単にしてみたいと思います。
13(紺)・21日(緑)移動平均線バンドが重くのしかかっていることが確認できます。ここを抜けきらないうちは、下に対する警戒が必要と言えそうです。

<資料2>ドル円(日足)
出所:当社チャートより

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!