パウエルサンタはやってくる?!

相変わらず株式市場は軟調推移。その背景にあるのは、米2・10年債スプレッドが縮小していること。前回2・5年債で逆イールドになっているとお伝えしましたが、市場が注目しているのは2・10年債での逆イールド。一般的に2年債は政策金利動向、10年債は実体経済のファンダメンタルズを示していると言われています。2・10年債で逆イールドになると言う事は先々の米経済が落ち込むことを意味しているわけで、結果として株式市場の視線も下向きになるという訳です。

ここにきて、ウォールストリートでは次回のFOMCでかなりハト派的な内容をパウエル議長は示すのでは?との見方も広がっているようですが、個人的には前回もお伝えした通り、「今後の経済次第」との発言に落ち着くのではないかとの考えに変化はありません。それまではドル円112.00~114.00円のレンジが継続するものと考えます。

そして、そのイベントを終えると海外勢はクリスマス休暇に入るわけですが、その時期に意識されるのが「サンタクロースラリー」というアノマリー。サンタクロースラリーとは12月の最終5営業日(NYの営業日ベース)~1月の2営業日までの7営業日は株式市場が上げやすいというもの。今年でいうと、12月24日~2019年1月3日までとなります。FOMC後のパウエル議長による記者会見で、今年もサンタクロースがやってくるのか注目されます。ただ、直近5年の成績は3勝2敗と必ずしもこのアノマリーの勝率が高いわけではありませんでした。今年に限って言うと、2・10年債のスプレッド次第と言う事かもしれません。

<資料>2・10年スプレッド推移(日足)

出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!