イベント数多くあれど、トレンド醸成には至らず

最初に英国のEU離脱にかかる問題について簡単に触れておきたいと思います。こちらについてはポンド相場で値幅を伴い振幅していますが、ドル円相場への直接的な影響は軽微。というのも、ドル単体の値動きとクロス円の値動きの狭間でドル円相場の方向感が出難くなっているためです(ドル・円が同方向に動いている)。加えて、実需が現水準での売買に積極的ではないことも相場が膠着している一因だと考えられます。

注目はパウエル議長会見!?

本日より、米中貿易協議がスタート、さらにはFOMCといった重要イベントが控えています。米中協議に関しては、明日以降に協議内容が開示されるため、まずは市場の注目はFOMCに向けられることになりそうです。今回より各会合で議長による記者会見が実施されるため、議長の発言がタカ派orハト派寄りかで相場は一喜一憂することになりそうです。今年の政策動向への示唆がなされるのか否か、注目されますが、個人的には「玉虫色」の内容に終始、結果としてトレンド醸成には至らないのではないかと見ています。

米中協議については、今回で何らかの結論が出るとは思えず、市場を過度に失望させないようなリップサービスがあるかどうか。市場がそれを真に受けるとも思えませんので、こちらのイベントについてもレンジを大きく逸脱することはないのではないでしょうか。トランプ大統領の呟きに一時的に振らされることはあるかもしれませんが。

そして、最後に21日に発表される米雇用統計。要人の一部からかなり強い数字になるのでは?との声も聞かれますが、政府機関閉鎖による影響から今回発表される数字をどこまで信用していいのやら。発表直後の数字に市場は反応するも、その動きは長続きせずといったシナリオを描いています。結局のところ、ドル円は108110円でのレンジ内での動きが続くことになりそうです。

<資料>米雇用統計の推移

出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!