オセアニア通貨、ボラティリティ高まる

相変わらずイベントの割に動きが乏しいドル円。昨日のトランプ大統領による一般教書演説も無風で通過。トランプ大統領の一般教書演説では、国境の壁建設に対し妥協を見せず、再度の政府機関閉鎖も辞さずとのことですが、市場はそこまでは想定内。ネクストステージへの踊り場と言った印象です。

オセアニア通貨は値動き荒く

そんな中、にわかにボラティリティが高まってきたのがオセアニア通貨。昨日、ロウRBA総裁が講演で「次の政策変更は利上げと利下げの何れもあり得る」と発言したことから、一気に豪ドル売りが進み、80円を目前に失速。これまで「利下げよりも利上げの可能性が高い」と発言していただけに、「利下げ」のワードが市場にインパクトを与えることになりました。つれる形でNZドル円も下げていたところに、今朝発表された失業率が市場予想を上回る結果となった事で、NZドル円の下げが一段と進んでいます。来週にも米中貿易協議が北京で開催されることもあり、中国経済と結びつきの強いオセアニア通貨にとって上値の重い状況が続くことになりそうです。

ただ、チャートを確認すると豪ドル円・NZドル円ともに買いトレンドが終わったというだけで、決して売りトレンドが発生しているわけではありません。NZドル円については21日移動平均線近辺であり、押し目を拾うチャンスとも言えそうです。念のため、同じオセアニア通貨の力関係を確認したところ、豪ドル<NZドルであることを確認、押し目を拾うならNZドル円とお伝えしたのは、この辺りに因るものです。

<資料>豪ドル/NZドル(日足)

出所:Bloomberg

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比嘉 洋|マネースクエア シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!