米朝関係雪解けムードも、依然冷ややかなチャート形状を示す米ドル/円

【著者】

以下、米ドル/円・日足・スパンモデル®+21日BB(ボリンジャーバンド)+パラボリック+DMIについてご覧ください。

上図チャートより、1) 21日MA(21日移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円は緩やかな下降トレンドが継続していることが分かります。

一方で、BB・±2σラインが21日MAに向かって収縮(スクイーズ)していること、また、ADXが右肩下がり推移となっていることから、現在は「相場の力を溜め込む時間帯」ないしは、「下降トレンドが一服する時間帯」であるとの見方もできます。

ただし、ローソク足の上方に比較的分厚い“抵抗帯”として、赤色の雲が覆い被さっていることから、上値(=戻り)は限定的との見方が自然なのかもしれません。

ファンダメンタルズ部分では、米朝関係の改善(雪解け?)ムード等もあり、「地政学的リスクの後退」→「リスク選好フローに伴う米ドル買い、円売り(+株買い)」が足もとでは見られるものの、テクニカル部分では“冷静かつ冷ややかな眼差し”を向けている証左と言えなくもありません。

「(政治の世界は)一寸先は闇」という事を念頭に置きつつ、今後の政治的力学関係とは別に、客観的なテクニカルサインに準じた投資判断を心掛けるべきものと考えます。

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“トランプ関税”で米ドル/円の下押しフローが強まるか
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津田 隆光|マネースクエア 市場調査部 チーフアナリスト

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」ではコメンテーターを務める。