米ドル/円、喫緊の注目ポイントは?

【注目ポイント】BB・-1σライン(≒110.20円)上抜けブレーク成否
【見通し】上抜けブレーク失敗なら、再度下押しフローも

ここもと、下値しっかりの相場展開が継続する米ドル/円ですが、週足・複合チャートの各メルクマールを確認すると、依然弱気トレンド継続中であることが見て取れます。

上図チャートでは、1) 26週MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下抜け(=「逆転」、上図黄色矢印)していること、そして、3) ローソク足の上方にパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)が点灯していることから、週足レベルでの米ドル/円は下降トレンドの初期段階であると捉えることができます。

上図チャートの注目ポイントは3点。まず1点目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが26週MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていること。当該シグナルは、足もとのトレンド強化を示唆していることから、この場合は、これからの時間にかけて下降モメンタムが強まる可能性も。

2点目は、ローソク足がBB・-1σラインと同-2σラインの間で推移する“下降バンドウォーク”となっていること。当該シグナルは、継続的な下降トレンドが継続することを示唆していることから、これからの時間にかけて徐々に下値追いの相場展開となりそうです。

そして3点目は、逆張り系オシレーター指標であるSSTC(スローストキャスティクス)を構成している2本の線が、「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”となっていること。(上図赤色点線丸印)

アナロジー(類比)分析をすると、「SSTCの“ゴールデン・クロス”」+「ローソク足のBB・-2σライン付近への接近」(いずれも上図黄色丸印)となったケースでは、その後短期的な反発フローとなっていることが視認できます。

 

以上を概括すると、米ドル/円の総体的なトレンド観測は【下降トレンド】となっているものの、足もとでは【短期的な反発フロー】が発生する時間帯であると言えるでしょう。

米ドル/円における喫緊の注目ポイントは、ローソク足がBB・-1σライン(≒110.20円、上図赤色三角印)を上抜けブレークするか否か。

しばらくは方向性を探る相場展開が続きそうですが、仮にこれからの時間において、当該ライン(≒110.20円)を終値レベルで上抜けブレークした場合は、26週MA(≒111.70円)付近までの戻りの可能性も視野に入れるべきでしょう。

 

一方で、上抜けブレークに失敗した場合は、再度下押しフローが発生し、1/3に付けた安値である104.58円を目指す相場展開となりそうです。

筆者主観では、現時点における各種メルクマールを総合すると、後者フローの可能性が高いのではないかと推察します。

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津田 隆光|マネースクエア チーフアナリスト

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。テクニカル分析をベースとしたレポートやセミナーとともに、動画コンテンツ M2TV「マーケットViewチャンネル」(木曜日担当)に出演中。 その他ではラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のマーケットスクエア」でコメンテーターを務める。