まぐまぐ大賞2015

【著者】

私の有料メルマガが、2015年まぐまぐ大賞部門別8位に選ばれた。
参照:http://www.mag2.com/m/0001111340.html

読者数の絶対数が少ないので、驚きだ。ありがたい事だと思っている。

私は元来サービス精神に乏しく、自分が感じた通り、思った通りの発言しかできない。それでも参考にしてくれる人がいるのなら、読んでくれる人がたった一人でも、可能な限り続けたいと思っている。

可能な限りというのは、誰か(この場合は、まぐまぐさん)の助けがないと、続けられないからだ。また、私自身の持ち時間も限られている。

とっつき難いかもしれないが、相場の最先端、30有余年の叡智が詰まっている。
ご興味のある方は、ぜひ、ご購読頂きたい。

2016年は、ぜひ、短期トレードに挑戦を!

先日、私の最初の勤め先、アストリー&ピアス時代の同僚から年末年始の挨拶メールがあった。

彼は随分前に、金融業界を離れ、他業種の大手企業で、部長職などをしていたが、合間に為替トレードも行なっていた。

その彼が、2015年はプーチンとチプラスにやられ、これまでの累積利益のかなりを飛ばしたと、嘆いていた。

これまで何度も繰り返してきたが、私の見方では、ロシアのプーチン大統領に他の選択肢はほとんどなかった。米国による詰将棋の如く、逃げ道を塞がれるように、ほぼ必然的な打てる手を打たされて、経済制裁を受けるに至った。ロシアはそれまで経済的に深いつながりがあったドイツやフランスなど西欧諸国から引き離されて、その後は苦境が続いている。

一方、ギリシャのチプラス首相は、欧州政府主導の緊縮財政に抵抗すると公約して、国民の支持を得て首相になりながら、最終的には財務相をクビにしてまでして受け入れた。その意味では、民主党の野田政権時に消費税率が引き上げられた時と同じように、どこが与党になっても同じだと、国民の政治に対する虚無感を高めただけだった。

いずれにせよ、ギリシャ問題の本質は、ユーロ、あるいは国際金融のトリレンマの問題で、ギリシャの国民性や、チプラス首相の資質ではない。

これらがユーロ安の主因で、大損するような想定外の出来事と捉えていては、中長期のトレンドを取るのは難しい。とはいえ、日本のメディアの報道を鵜呑みにしている人々は、同じ間違いをしたかもしれない。メディアの報道で気になるのは、事実を中立的に報道するのではなく、善玉、悪玉が決まっているかのような表現が目立つことだ。これでは相場観は歪められる。

いずれにしても、中長期投資は、短期投資に比べ、リスクが大きい。相場はリスキーだと思っている人は、結果がすぐに出るために、そう思っているのだ。より大きなリスクとは、学校選び、仕事や会社選び、結婚相手選びなど結果がすぐには出ないリスクで、時には、一生を左右してしまう。そして、結果が見えた時には手遅れで、やり直し、取り返すことが困難なリスクなのだ。

相場の結果はすぐに出る。特に短期投資は結果が早く出るために、損失が出ても少なく、取り返すのが容易なのだ。また、中長期投資は投資環境の変化に弱いが、短期投資はノウハウと経験、技術だけでほぼ完結する。

先の友人が大損したのは、当人にとっては投資環境の変化、私から見れば間違った見方だが、結果は同じだ。中長期の投資は見方が正しくて、かつ、その環境が続いてくれて、初めて利益が出る。そういった条件が揃わないと難しいうえに、その利益は短期投資よりもはるかに小さいのだ。2016年は、ぜひ、短期トレードにも挑戦して頂きたい。

良いお年を!

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矢口 新

独自テクニカルで『相場のタイミングを捉える』 矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。