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鈍い動きは継続も小粒揃いのイベントには要警戒

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外国為替マーケット情報|2014/07/24

昨日は欧州時間に発表されたBOEのMPC議事録にて全会一致で金利据え置きが決定されていたことが確認されたことから、票割れを期待していた参加者からの失望売りによりポンドが売られる展開となりました。
米国時間は大きな材料もなく動きの鈍い展開が続きました。株式市場はS&P、ナスダックが上昇、ダウが若干の下落とまちまちの内容、米国債利回りは下げ止まりをみせています。為替相場はポンド、ユーロの上値の重い状態は継続したのに対し、強めな消費者物価指数、デフォルト懸念の広がっていた中国の建設会社がデフォルトを回避したとの報道に支えられた豪ドルは強含む推移となっています。

本日の早朝に発表されたRBNZの政策金利は25bp利上げし3.50%となりましたが、声明文にてNZドル高への懸念が示されたことからNZドルが急落となっています。また本邦6月貿易収支は市場予想を上回る貿易赤字となり引き続き円安サポートする材料の一つとして意識されそうです。

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【主要通貨の動き】

ドル円は引き続き101円台前半から中盤での鈍い動きを続けています。底は底で堅いものの上値の重さは残る状態が続いています。日足チャートでも保ち合い状態が続いており、どちらかに抜けるまでは方向感の掴みにくい状態が続くと予想されます。

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ユーロは引き続き上値の重い推移が続いていますが、底は底で堅い状態となっています。1.345付近にまとまった買いが控えているとの観測や短期的に売りポジションが溜まっており、昨年からよく見られるショートスクイーズを警戒した動きも下を攻めにくくしている要因と考えられます。とはいえ、1.345を割り込むと売りが加速する可能性も高く、この水準をしっかりと守れるかどうかにも注目したいところです。
本日は欧州時間にユーロ圏各国のPMI速報値の発表が予定されることから偏った結果が続くと流れを作り出す可能性もあるため注意したいところです。

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ユーロ円は上値は重いものの最終防衛ラインと考えられる2月4日の安値である136.23付近は守りきっています。このラインを割られると大崩れの可能性も浮上するため警戒したいところです。上はまずはサポートからレジスタンスに変わった136.75付近を突破できるかどうか、そして137円台を回復できるかどうかをまずはしっかりと確認したいところです。

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ポンドドルはMPC議事録を受けて上値の重い推移が続いていますが、カーニー総裁のタカ派コメントなどもあり1.7はなんとか守りきっています。この1.7を割り込むような推移となると更なる調整が進む可能性も高まるため注意したいところです。上はレジスタンスとなっている節目の1.71を突破できるかどうかに注目が集まります。
本日は欧州時間に小売売上の発表が予定されていることから結果次第で上下に大きく振れる可能性があるため注意が必要です。

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豪ドルはアジア時間の消費者物価指数、中国建設会社のデフォルト回避などを受けて底堅い推移となりましたが、レジスタンス候補の一つであった0.946付近で失速となっています。本日もこの0.946、さらには節目の0.95を突破できるかどうかに注目したいところです。下はレジスタンスにもなっていた節目の0.94台を守れるかどうかをしっかりと確認したいところです。再度0.93台まで下落するような推移となるとまた方向感が見いだしにくい状況に戻ってしまう可能性が高まります。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にユーロ圏のPMIの速報値、英国小売売上、米国時間に新規失業保険申請件数、ISMの前哨戦となるマークイット製造業PMI、新築住宅販売件数と小粒揃いのラインナップとなっています。
ユーロ圏のPMIの速報値にて弱い結果が続くようだと下げ渋っているユーロが再度下方向へ向かっていくといったシナリオも考えられます。逆に良好な結果が出てくるようだと短期的に溜まった売りが絞り出され思わぬ上昇となる可能性も残るため注意が必要です。
新規失業保険申請件数は季節調整が難しい7月ということもあり、思わぬ結果も警戒したいところです。また、新築住宅販売件数は前回強い結果であったことから反動も警戒されている状態ということから、逆に良好な結果となるとマーケット全体を明るくするというシナリオも考えられます。

【本日の予定】

07:45 NZ6月貿易収支
08:50 日6月貿易収支
10:45 中国7月HSBC製造業PMI(速報値)
16:00 仏7月製造業・サービス業PMI(速報値)
16:30 独7月製造業・サービス業PMI(速報値)
17:00 ユーロ圏7月総合・製造業・サービス業PMI(速報値)
17:30 英6月小売売上高
21:30 米新規失業保険申請件数
22:45 米7月マークイット製造業PMI(速報値)
23:00 米6月新築住宅販売件数
翌2:00 米10年物インフレ連動債入札(150億ドル)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト