相場力アップ、インターアクティブ・ドリル

FXで儲けている人々は2割ほどだと言われてきた。しかし、2014年は年間損益がプラスだった人は全体の55%、年間収益率がプラス10%以上の投資家が29%、収益率が30%以上の人も11%に達したという。

参照:FX「もうかる人2割」は昔話、14年は55%が利益得る
http://www.nikkei.com/markets/features/27.aspx?g=DGXMZO8131872025122014000000

上記によると、ドル円がより大きな幅で上昇した2013年には、損益がプラスだった人が49%、収益率がプラス10%以上だった投資家は25%にとどまっていた。これは5~6月に1ドル=103円台から93円台へと急落した局面に、ロスカットさせられたためだという。また、豪ドル円が春以降下落したことも収益率を悪化させた。
これに対し2014年は、基本的に円を売り外貨を買っておけば利益を得やすい状況だったためだという。いずれにせよ、2年連続で半数がプラスだった。株式でも多くの人が利益を上げた。

これは単純に投資運用における2つの大きな事実を告げてくれている。1つは、トレンドに沿ったトレードは儲かること。2つめは、リスク管理の重要さだ。

私が提唱するタペストリー・プライスアクション理論では、円の長期トレンドに最も大きな影響を与えるのは、日本の貿易収支だとなる。貿易赤字ならば円安トレンドが続く。中期トレンドは日米金利差に最も大きな影響を受ける。日銀が緩和政策を続け、米連銀が引き締めに転じれば、金利差は拡大に向かう。2015年以降の中長期トレンドはドル高円安の可能性が高い。

とはいえ、貿易赤字継続、金利差拡大が途絶えれば、中長期トレンドは変わる。また、短中期的には様々な材料に反応して、市場価格は振れ続ける。リスク管理の重要性は変わらない。

2015年が、「2014年は年間損益がプラスだった人は全体の55%、年間収益率がプラス10%以上の投資家が29%、収益率が30%以上の人も11%」を上回る年になる可能性は十分にある。はるかに上回ることさえ可能だ。

年末年始を、自分の相場力を磨くことに費やすのも、1つのアイデアかもしれない。私からの投資家の方々へのお年玉は、以下の無料ドリルだ。皆様のお役に立てれば幸いだ。

■矢口新の相場力アップドリル 為替編
https://www.bookdrill.jp/books/D0000075

■矢口新の相場力アップドリル 株式編
https://www.bookdrill.jp/books/D0000076

■なぜ株価は値上がるのか?
https://www.bookdrill.jp/books/D0000072

■矢口新のトレードセンス養成ドリル Lesson1
https://www.bookdrill.jp/books/D0000073

■矢口新のトレードセンス養成ドリル Lesson2
https://www.bookdrill.jp/books/D0000074

■5段階で評価するテクニカル指標の成績表
https://www.bookdrill.jp/books/D0000071

それぞれの問題を最後までお答え頂いた方々の数は、合わせて235人。うち、全問正解は、なぜ株価は値上がるのか?で1人、テクニカル指標の成績表で1人の、お2人だった。

もっとも、明らかに答えのある問題もあるが、そうとは言えない問題もあるかと思う。相場には常に売り手と買い手がいて、正反対の事情や意欲を抱えて向かい合っているのと同じだ。しかし、タペストリー・プライスアクション理論を学べば、その事情や意欲こそが相場のトレンドとボラティリティをつくっていることが分かるようになる。

私のものを含めて、各メディアには2015年の相場見通しが溢れている。しかし、それらを参考にしているうちは、いつまでも自立した投資家とは言えないかと思う。相場の仕組みや価格変動の本質が分かれば、相場観は自ずから自分のものとなる。そうすれば、プロの見通しのなかにも、他の人の請け売りでしかないものが多いことが分かるようになってくる。

私は皆様には、矢口の相場見通しを単に自分の相場観の確認のためだけに、あるいは、矢口の相場観のあら捜しに使い、逆に自分の相場観を補強するために利用して頂きたいと思っている。

まだ、相場を始められていない人々にとっても、2015年は始めるに良い環境かと思う。上記のドリルも、トレンドに沿ったトレード、リスク管理の一助になるかと思うので、大いに利用して頂きたい。

良いお年をお迎え下さい!

矢口 新

【みんかぶマガジン】矢口氏のコラム
最新記事:16/12/5「イタリア国民投票の焦点

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。