ドル買い強い材料?_2014/02/20

FXマーケット情報 記載日:2014/02/20

昨日の米国時間に発表された住宅着工件数、建設許可件数は市場予想を下回る弱い結果となりましたが市場もある程度織り込んでいたことからドル売りが進む展開とはなりませんでした。株式市場も引き続き上値を伸ばす推移が続きました。

その後に発表された1月開催のFOMC議事録では経済見通しが著しく変化しなければ毎回100億ドルずつ縮小していくと主張した参加者が数名いたことなどからQE縮小ペースの維持が意識されたようでドル買いが進む展開となりました。株式市場はこれを受けて下落、債券利回りは上昇となりました。

冷静に考えると、この議事録は2月に発表されたの弱い1月雇用統計前、前回数値の大幅下方修正を含め伸び悩む小売売上等のデータが出てくる前での議論となることから、それほど積極的にドル買いを推し進める材料とも考えにくいと思われます。

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ドル円は上値の重い推移を続けていましたが米国時間に入ると上値を伸ばしました。しかし前日のNY時間に上値を重くした102.40の少し上に上値を抑えられる展開となっています。この102.45近辺をしっかりと上抜けたところにストップ買いが溜まっていそうな気配となっています。下は昨日の安値である101.85近辺を下抜けたところにストップ売りが集まり、下落を加速させる可能性があります。依然として明確な方向感が見えにくい状況が続いており、もう少し見守りたいところです。

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ユーロドルは1.374を上抜け上昇さらに強めると思われましたが、FOMC議事録などにも邪魔され伸び悩んでいる状況となっています。1.38を抜けるところでは昨年幾度と上値を抑えられていることから、このままグイグイと上昇するというシナリオも想定しにくいのかもしれません。本日はまず昨日の安値となった1.3725近辺を守ることができるかどうか、昨日のアジア時間の高値である1.3775近辺を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。

欧州時間に発表となるユーロ圏各国のPMIの速報値にも注目したいところです。これらが強い推移となると先日のGDPのようにECBの追加緩和観測を和らげ、ユーロの下支え材料となると考えられますし、逆に弱い結果となると追加緩和観測を強める材料となりユーロ売りを強める材料にもなりえます。

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ユーロ円は上値こそ重いものの140円台をしっかりと守りました。方向感が薄い状態あり、140.00-141.00のレンジ内での推移と言えます。注目すべきは上方向では、一昨日、上値を抑えられた141円台の回復、さらには1月28日の高値である141.30近辺を上回ることが出来るかどうか、下方向は昨日の安値である140.00近辺、さらには先週サポートとなった139.00近辺を守ることができるかどうかと思われます。

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ポンドエクスプレスは昨日の冴えない英雇用統計の結果を受けて失速となりました。現在1.664近辺をサポートに反発をみせています。現在1.664-1.674近辺でのレンジ推移となっていることから、どちらに抜けていくかに注目したいところです。

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上値の重さが目立ち始めた豪ドルですが、0.899をサポートになんとか踏ん張っている状況となっています。現在、時間足チャートなど短期的なチャートをみると0.899-0.9045の狭いレンジ内での推移となっていましたが、先ほど発表された中国の製造業PMIが弱い結果となったことから下落を強めています。さらに下落するとダブルトップ類似の形を形成することとなり大きく下落する可能性があるため注意したいところです。 –

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【本日の注目材料】
本日は欧州時間にユーロ圏各国のPMI速報値の発表が予定されています。強い結果が続くと利下げ観測を後退させユーロの底堅さを支える材料になると考えられますが逆に弱い結果が続くと利下げ観測を後押しすると考えられます。米国時間には1月消費者物価指数、木曜恒例の週間新規失業保険申請件数、PMI、2月フィラデルフィア連銀製造業指数の発表が予定されています。消費者物価指数も弱い数字が続くと緩和縮小ペース、利上げ観測に対して影響は大きいと思われます。新規失業保険申請件数も安定した水準をキープできるかどうかに注目が集まります。フィラデルフィア連銀製造業指数は先行するNY連銀のものが弱いものであったことから、不安が高まりますが、NY連銀同様ブレが出やすい経済指標となりますのでネガティブ、ポジティブ共にサプライズには注意したいところです。

【本日の予定】
06:45 NZ10-12月期生産者物価
08:50 日1月貿易収支
09:00 NZ2月ANZ消費者信頼感は
09:00 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(投票権なし)講演
10:30 森本日銀審議委員講演
10:45 中国2月HSBC製造業PMI(速報値)
14:00 日1月全国スーパー売上高
14:00 森本日銀審議委員会見
16:00 スイス1月貿易収支
16:00 日1月コンビニエンスストア売上高
16:00 独1月生産者物価指数
16:45 仏1月消費者物価指数
17:00 仏2月製造業、非製造業PMI(速報値)
17:30 独2月製造業、非製造業PMI(速報値)
18:00 ユーロ圏2月製造業、非製造業、総合PMI(速報値)
18:00 伊12月工業受注、工業売上高
20:00 英2月CBI企業動向調査
22:30 米1月消費者物価指数
22:30 米新規失業保険申請件数
22:58 米2月マークイットPMI速報値
24:00 米2月フィラデルフィア連銀景況指数
24:00 米1月景気先行指数
24:00 米10-12月期住宅ローン延滞率
24:00 ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)
27:00 米インフレ指数連動30年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト