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ドル円の5月相場見通し

【著者】

今年のゴールデンウイークは日並びも良いことから、最大9連休という人もいるそうです。
相変わらず海外旅行は人気で、4月29日だけで成田空港から3万8千人が出国したそうです。これだけ多くの人が円からドルへ両替すると大きく円安に振れそうに思えますが、

1人10万円を両替したとして10万人が出国しても10億円程度です。
外国為替市場では1日の取引金額が400兆円以上にものぼります。ですから、両替による金額がたとえ10倍の100億円になったところで、ドル円に大きな影響を与えることはなさそうですね。

どうなる!5月のドル円相場

さて、Sell in May(5月売り)といわれる5月相場ですが、ドル円はどうなるのでしょうか。先日発表された米国のGDPの悪化やFOMCの結果から6月利上げの可能性はかなり後退。
9月の利上げは織り込んでいたとされていましたが、市場コンセンサスは12月まで後退したのではないかといわれているほどです。

昨年秋以降、ドル独歩高の状態が続いていることから、本格的に米国企業の収益に影響している様子。雇用は確実に増加しており、賃金上昇率も1年前に比べて2.6%の上昇となっているものの、ドル高の悪影響は利上げ時期後退の言い訳が出てきたことになります。

しかし、FOMCでは景気の下振れを一時的なことと認識しておりドル円は大きく下落することなく、2月の雇用統計以降は鉄板となっている118.30円を割り込まずに反発。

相当なドル売り材料となったにもかかわらず反発したわけです。
つまりは、それを覆すほどのドル買い需要があるか、GDPの悪化や6月利上げを行わないことは既に織り込み済みということでしょう。

ドル買い需要としては、生保の新年度の外債買いや海外投資信託のドル買いがあります。
そして、4月は平均28.3万件と好結果である新規失業保険申請件数や4月30日に発表されたシカゴ購買部協会景気指数を見てもそれほど悪い結果になるとは思えません。

もちろん、雇用統計の結果を予想することはナンセンスですが、以上のようなことから総じて堅調な推移となることが予想されます。

そして、5月末に設定されているドル円125円のオプションも非常に気になるところです。

もし雇用統計が良い結果となり121円台にまで上昇すれば、先日のユーロドルのように122円を突破する投機的な動きが考えられます。もし、突破すれば年初来高値ですから大した材料がなくとも123円程度まで簡単に上昇することになります。

さきに書いております記事(ゴールデンウイーク(GW)は円高なのか)にありますように、押し目買いのチャンスがあるとすれば5月7日となります。

チャートを見ても、ドル円は下値を確実に切り上げてきています。

ドル円5月予想

不安材料はやはりギリシャで、政府にも銀行にも資金は日ごとに減少し、5月末には枯渇するのではといわれています。
しかし、ユーロは上昇しました。

悪材料があるにも関わらず相場が上昇する時は、売りポジションの損切りも巻き込んでいく為にかなりのペースで上昇します。

ユーロの場合はトレーダーが売りに飽きたともいえますが、ドル円もこれほどまでに底堅いとなると短期筋は買いに向かうと考えるのが自然ではないでしょうか。

Sell in May は為替市場には起こらないとみていますが、まずは5月8日の雇用統計に期待しましょう!

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」