米経済指標まちまちで右往左往 6/5

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外国為替マーケット情報|2014/06/09

今日はECB理事会に注目

昨日の海外時間には、発表された米・5月ADP民間雇用者数が予想を下回ったことからドル売りが強まりましたが、その後に発表された米・5月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことからドルが買い戻されました。

欧州時間序盤、発表された英・5月サービス業PMIが予想を上回ったことからポンド買いが強まりました。ユーロもつれ高になる場面もありましたが、すぐに売り戻されました。その後欧州株が堅調に推移したことからややユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.3620台まで、ユーロ円は139.80円台まで上昇しました。この間ドル円は102.60円台を中心としたレンジ取引が続きました。

NY時間にはいって、発表された米・5月ADP民間雇用者数が予想を下回ったことから米長期金利が反落し、ドル売りが強まってドル円は102.40円台まで下落し、ユーロドルは1.3640付近まで上昇しました。しかし続いて発表された米・5月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことから米長期金利が上昇し、ドル買いが強まってドル円は102.70円台まで上昇し、ユーロドルは1.3590台まで下落しました。

東京時間にはいって、日経平均が海外時間の上昇を維持できなかったことから円買いがやや強まっています。

今日の海外時間にはECB(欧州中銀)とBOE(英中銀)の政策金利発表があるほか、独・4月製造業受注、ユーロ圏・4月小売売上高、米・新規失業保険申請件数の発表とドラギ・ECB総裁の会見、コチャラコタ・米ミネアポリス連銀総裁の講演が予定されています。

今日のECB理事会では、0.15%の利下げ(0.20%→0.10%)と中銀預金金利のマイナス化などの追加緩和が決定されると見られています。利下げはすでに織り込まれていることから、中銀預金金利のマイナス化が決定されなかった場合など、20時45分の発表後に一旦ユーロが買い戻される可能性があります。
その後21時30分から始まるドラギ総裁の会見で、その他の非伝統的手段による追加緩和が発表されるかが最大の焦点です。もし何等かの緩和が決定されるか、次回以降の決定が強く示唆されれば、再びユーロ売りが強まると予想できる一方、利下げだけで他の決定、示唆がなければユーロ買いが強まると考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト