今週は日米の金融政策発表に注目

【著者】

金曜日の概況

先週末は小動き、アジア時間早朝にエボラ熱関連の報道により強まったリスク回避モードは長続きせず、米国時間にはリスク回避色が強まるといったことにはならず、安定した相場が続きました。ユーロECBストレステストの結果発表を控えた神経質な展開となりましたが週明けは事前に報道されていた内容の範囲内であったこともありユーロ買いで反応となっています。
テクニカル面では全般的に円売り、ドル売りのリスクオン型の動きがジリジリと強まりを見せている状態となっています。ここで踏ん張れると本格的なリスクオン地合いが強まると考えられ神経質な攻防が続きそうな気配がしています。
今週は日米の金融政策の発表を控えていることから、様子見モードが徐々に強まってくることが予想されます。FOMCではQE終了が、日銀の金融政策決定会合は据え置きが基本的なコンセンサスになっているものの、一部では、QE終了先延ばしや、日銀のサプライズなどへの期待も囁かれていることから、発表に向けて地味に流れができる可能性も考えられます。
先週は落ち着きを取り戻した株式市場、債券市場もFOMC前後の動きには特に警戒が必要です。歯車が崩れだすと一気に崩れることがあるため注意したいところです。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は小動きとなったもののなんとか108円台を守りきる動きとなっていますが、上値の重さも目立ち上昇一服となりました。105円台から駆け上がってきたこともあり、この辺で少し調整が入りそうな気配となっています。サポートの第一候補としては10月中盤に上値を抑えた107円台中盤と考えられます。レジスタンスは先週末からのレジスタンスでる108.40付近が意識されると思われます。

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ユーロドルは引き続き小動きとなっています。ストレステスト公表後も事前に伝わっていた内容とほぼ変わらず、週明けの反応も限定的なものに留まっています。本日はまず先週末から上値を抑えている1.27を上抜けることができるか、下方向は先週から底堅い1.263を守れるかどうかで方向感を探っていきたいところです。
イベントリスクは欧州時間に発表が予定されている独IFO景況指数の発表前後に注意したいところです。

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ユーロ 円は小動きながらなんとか137円台をキープとなりました。日足チャートではダブルボトムのネックラインを上抜けてきたような形となっていることから上昇圧力が高まり始めていることが確認できます。しっかりと9月に上値を抑えた138.00を上抜けることができると更なる上昇余地が生まれてくると思われます。サポート候補としては週末のサポートとなった136.5付近が意識されると思われます。

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ポンドドルは1.6をサポートに底堅さを見せています。本日は現在1.61を挟んだ攻防を続けており、しっかりと上抜け、1.615付近を上抜けると下降トレンドラインをブレイク、1.622付近を上抜けると逆ヘッドアンドショルダーのネックライン抜けということで1.64付近をターゲットとした上昇圧力が強まる可能性があるため注意したいところです。7月から続いた下落も一服感が出てきていることからそろそろ上昇への警戒が必要となってきています。

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豪ドルは引き続きレンジ内で方向感の薄い推移となっていますが、ジリジリと上昇してきている状況となっています。引き続き0.864-0.89のレンジをどちらへ抜けていくかに注目したいところです。

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【本日の注目材料】

本日はアジア時間は材料の薄い状態となっています。欧州時間には独IFO景況指数の発表が予定されています。先週、ユーロ圏のPMIがリスクオンのきっかけとなったことから同指標もそれなりにインパクトがあると考えられることから発表前後には注意が必要です。
米国時間はマークイットのPMI、中古住宅販売仮契約件数などの発表が予定されていますが個々のインパクトはそれほど大きくないと思われることから、株式市場、債券市場などを見ながらの展開となりそうです。

【本日の予定】

ウェリントン市場休場(レイバーデー)
17:30 レストイ・スペイン中銀副総裁講演
18:00 独10月Ifo景況感指数
20:00 英10月CBI流通取引調査
22:45 米10月マークイット総合PMI(速報値)
22:45 米10月マークイットサービス業PMI(速報値)
23:00 米9月中古住宅販売仮契約件数指数
23:30 米10月ダラス連銀製造業活動指数

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト