マーケット

金融政策“寝技”ステージに必要な行動とは・・・?

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/07/17

先進各国の金融政策は“立ち技”から“寝技”ステージへ

「膠着」とも、はたまた「夏枯れ」とも言われる現在の為替市場環境ですが、昨今の市場参加者の動向を表す言葉に、“Second thought”というものがあります。
「再考」というのが直訳ですが、マーケットの主要テーマが各国中央銀行の金融政策に焦点が当たるようになってから、例えばイエレン米FRB議長の議会証言やドラギECB総裁、ないしは黒田日銀総裁の定例会見時のリアルタイムで反応する動きを“First thought”“First action”とすると、少し時間を置いてから当事者・当局者の「言外の意味」や「腹心」、つまりは腹積もりや本音を探る行為のことを“Second thought”と呼び、それが主流となりつつあります。
この本音の探り合いが高じた結果が現在の歴史的な凪相場とも言えるのですが、明確な根拠や見通しが出るまではなかなかまとまったポジションテイクを構築できないのは至極当然。

現在の主要各国中央銀行による金融政策の舵取りは、立ち技で明確に、しかも短時間でマーケット参加者の耳目に入る情報ではなく、言わば寝技で時間をかけて浸透し、マーケット参加者との対話を図りつつソフトランディング(=軟着陸)をしようという意図については疑いの余地はありません。
ただし、飛行機でも“Critical eleven minutes”(=[パイロット]魔の11分間)という言葉にもある通り、離着陸に際しては一番事故が起こりやすい時間帯が近付いているという認識だけは忘れずに持ちたいものです。

“Second thought”に従うと、NZドル/円は「押し目買い」・・・?

当コラムにおいても何度か記載した通り、 “先進国初の利上げサイクル”を指向していると目されているNZ準備銀行(RBNZ)。その金融政策における判断材料の一つである消費者物価指数(前期比・前年比)が16日に発表され、いずれも事前予想より低い数値になったことから、「追加利上げ期待が遠のいたのでは?」との思惑から利食いを中心にやや下押しをする展開に。
ただし、前述した“Second thought”に従うと、「NZの消費者物価指数は予想値よりも低かったものの、前年比では前回値よりも高くなっている」こと、もっと言うなれば「世界の先進各国の金融政策の潮流は(一部を除いて)“出口戦略”、つまり利上げに向いている」ということ、さらにテクニカルの観点からも「NZドル/円・日足・ボリンジャーチャートにおいて、売られ過ぎのメルクマールである-2σライン近辺までローソク足が接近している」ことなどが挙げられます。これら“Second thought”+テクニカル分析から、現在のNZドル/円の相場環境は「押し目買い」と判断してよさそうですが・・・。

来週24日(木)にNZ準備銀行(RBNZ)のオフィシャルキャッシュレート(政策金利)発表が控える中、いやが上にもNZドル/円の動きに耳目が集まります。

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。