FOMC後の値動きはどっち?!

【著者】

今年最後のイベントFOMCが昨日よりスタート。2006年6月以来9年半ぶりの利上げが確実視されています。これまでFRBの利上げに反対の意を唱えていたサマーズ元財務長官も「ここに来て行動を起こさなかった場合、FRBの信頼が損なわれる」との考えをブログで示していました。

今回の利上げに関しては織り込み済み、その後の利上げペースに市場の焦点が向けられていますが、仮に今回、利上げに踏み切った場合の為替の方向性については真っ二つ。金融政策の正常化への第1歩と言うことで、ドル買いに向かうとの意見と、「材料出尽くし」でドル売りになると関係者の間でも意見が分かれています。

個人的には前者、つまり、ドル買いになるのでは?と考えています。恐らく、FOMC後のイエレン議長の会見で緩やかなペースでの利上げが示されるものの、それは今後の経済指標次第とこれまでの手法を踏襲、緩やかな緩和ペースが続く → 株式市場が上昇 → 為替市場もリスクオンというシナリオです。
市場では今回発表される「ドットチャート」(各メンバーの政策金利の予想を示したもの)で今後の利上げペースを探ろうと考えているようですが、今年を振り返ってみても、ドットチャート通りに金融政策が実施されているわけではなく、ドットチャートとはあくまでも「本来あるべき政策金利の推移」を示しているにすぎません。FF金利先物市場が予測する数値では来年の利上げは2回。こちらの数値がどう変化するのかが、重要ではないかと考えています。

また、4日のOPEC総会以降、原油価格が下落していることで、これまで積み上がっていたドルのポジションも調整されたと考えており、新たなポジション構築に向かいやすいのでは?と。
以上の点から、FOMC後にドル買いが進むのではないかと考える理由です。

とは言え、利上げ後の為替市場がどうなるのか、蓋を開けてみるまでは分からないというのも正直なところ。利上げ後の動きが収まるのを待って、流れについていったとしても、決して遅くはないと思っています。

<資料>FF金利先物から読み解く利上げペース
想定利上げペース出所:Bloomberg 単位:%

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

常に個人投資家の皆さんとともに! 比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!