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ドル円200日移動平均線を終値で割り込んだが?

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外国為替マーケット情報|2014/06/30

買いか売りかの判断は時期尚早

先週の金曜日、ドル円相場は終わり値ベースで200日移動平均線を割り込みました。これは2012年11月に「アベノミクス相場」が始まって上昇を開始して以来初めてのことです。

一般的に200日移動平均線は中長期の相場の転換点と見られることが多く、ここまで割り込まなかった200日移動平均線を終値で割り込んだことは、ドル円の下落圧力が高まっていることを示しています。

一方200日移動平均線の傾きに注目すると、依然として緩やかな右上がりになっています。長期移動平均線が右上がりということは、相場のトレンドは上昇トレンドにある、と考えられます。また有名な“グランビルの法則”によれば、上昇中の移動平均を割り込む動きは、押し目買いのチャンス、という見方となっていることから、今回の動きもトレンドの転換ではなく単なる押し目、という解釈もできます。

上でご紹介したように、今の動きだけでは、売りとも買いとも取れる動きですが、当面注目すべきなのは、2月と5月の安値を結んだサポート・ライン(100.85円付近)を割り込むかどうか、と考えています。

このポイントを割り込まなければ、引き続き今年初めから形成中のディセンディング・トライアングル(上辺が右下がりの三角形)内の動きが続くと考えられ、そうであれば200日移動平均線割れは買いのチャンス、ということになります。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト