FOMCを終えてもモヤモヤ_2014/01/30

FXマーケット情報|記載日:2014/01/30

昨日はアジア時間にトルコ中銀の予想以上の利上げ、南アフリカの利上げなどから市場は落ち着きを取り戻しつつありましたが、欧州時間以降はFOMCを控え新興国からの資金流出懸念が再燃し、再度新興国通貨が売られ安全通貨とされる円などに買いが入る展開となりました。

ドル円は102円を割り込むところまで押し込まれ、FOMCの発表を迎えました。FOMCでは市場の想定通り100億ドルのQE縮小となり、フォワードガイダンスは「失業率が6.5%を十分に下回るまでは低金利を維持する」と示され閾値の修正は行われなかったものの低金利維持を強調するものとなりました。

米国株式市場はこれを受けて下落幅を強める推移となっています。米国10年債利回りはリスク回避の流れから2.7%を割り込むところまで低下しています。

新興国ではインド、南アフリカ、トルコなどが政策金利を上げて通貨安、インフレを抑え込もうとしていますが、無理な利上げの国内経済への打撃は大きいと考えられ、外貨準備が少なく、経常収支も悪い国は金利に頼る金融政策以外の手段に乏しいことから、さらなる通貨安材料となる可能性が高いと考えられます。

先週末からの動きを見ているとQE縮小が世界経済へ与えるインパクトの強さを改めて意識させられる相場となっています。今後もしばらくは米国の経済指標などを見ながら、QE縮小ペース、金利見通しを探りで一喜一憂、新興国不安におびえながらの相場が続き、方向感のつかみづらい状況が続くと考えられます。米国の経済指標に強いものが続き米国経済の強さをしっかりと確認することが出来ればこのモヤモヤゾーンから抜け出すことが出来るかもしれません。

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昨日のドル円は104円台を回復することはできず、102円を割り込むところまで押し込まれましたが、月曜日の安値を下回らないところで踏みとどまっている状態となりましたが、昨日の足にしっかりと包み込む陰線となり、更なる下落を呼び込みそうな状態でアジア時間を迎えています。月曜日の安値である101.76近辺を割り込むようですと下落が加速、100円近辺まで視野に入れた下落の可能性が高まるため注意が必要です。

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ユーロドルは引き続き方向感のない状態での推移が続いています。1.37に乗せることはできないものの、1.36近辺では買いが入る状況で方向感が掴みにくい状況となっています。1.35を下回るまたは1.38を上回るなどこのレンジを抜けるまでは様子を見たいところです。

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ユーロ円はリスク回避の流れからの円買いにより上値の重い状況が続いています。月曜日からコツコツとため込んだ反発分を1日で吐き出してしまっている状況となっています。引き続き上値の重い状態が続く可能性が高いと考えられます。139.00を割り込むとさらに下落圧力が強まる可能性があるため注意が必要です。

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ポンドドルは1.66をレジスタンスとし、上値の重さが意識される推移となりました。再び1.66をしっかりと上抜け、直近の高値である1.6668近辺をしっかりと上抜けることが出来れば更なる上昇気流に乗れそうです。下は直近のサポートとなっている1.6475近辺を割り込むと下落圧力が一気に強まりそうです。

現在小さな保ち合いに近い状況となっているため抜け出した方向へついていくのが正攻法と考えられます。

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豪ドルも0.8820をレジスタンスに0.88台を割り込み上値の重い推移となっています。上昇モードに入るためにはまずレジスタンスとなった0.882の突破が必要となってくると考えられます。下は先週サポートとなった0.866を割り込むと下落スピードが加速しいよいよ0.85台が見えてきます。

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【本日の注目材料】
本日は昨日の欧米市場の流れを引き継ぎアジア時間は日経平均は地下からのスタートとなり、円高、株安のスパイラルに苦しむ展開となる可能性が高いと考えられます。また、午前中に発表される中国のHSBC製造業PMIにも注目が集まります。速報値が弱かったことも今回の新興国リスクの材料の一つと考えられることから一応注意が必要です。

欧州時間はドイツの雇用統計に注目が集まりますが、市場の焦点は欧州よりもアメリカ、新興国に集まっているため市場へのインパクトは限定的になると考えられます。

米国時間には米国GDP、新規失業保険申請件数中古住宅販売件数などの発表が予定されています。第4四半期のGDPに関して政府機関一部閉鎖によるゴタゴタや年末の寒波の影響など波乱要因も多くネガティブサプライズとなる可能性も秘めています。来週に雇用統計を控えていることから新規失業保険申請件数が安定的な数値となるかどうかにも注目が集まります。

【本日の予定】
08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベ−ス)
09:30 豪10-12月期輸入物価指数・輸出物価指数
10:45 中国1月HSBC製造業PMI(速報値)
12:45 日本2年国債入札
17:00 レーン欧州委員、講演
17:00 スペイン10-12月期GDP(速報値)
17:55 独1月失業者数・失業率
18:30 英12月消費者信用残高
18:30 南ア12月生産者物価指数
19:00 ユーロ圏1月経済信頼感・消費者信頼感(確報値)
22:00 レーン欧州委員、講演
22:00 独1月消費者物価指数(速報値)
22:30 米10-12月期GDP(速報値)
22:30 米10-12月期個人消費(速報値)
22:30 米10-12月期GDPデフレーター(速報値)
22:30 米10-12月期コアPCEデフレーター(速報値)
22:30 米新規失業保険申請件数
翌0:00 米12月中古住宅販売保留件数指数
翌1:30 米5年債入札
翌3:00 米7年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト