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ニュージーランドサプライズ利下げ!今後は買いか売りか

【著者】

昨日の黒田ショックに続き、ニュージーランドからサプライズが飛び出しました。

本日のニュージーランド金融政策発表で政策金利を3.5%から3.25%へと利下げ。市場予想は据え置きだったために、ネガティブサプライズとなりニュージーランドドルは急落。

早朝の流動性が薄い時間帯ということもあり、150ポイントほど値を飛ばす下落となりました。

ニュージーランドドル

クリックでRBNZ(ニュージーランド政策金利発表)

ニュージーランドドルは昨年の7月に利上げサイクルが終わるタイミングでピークをつけ、大きく下落し横ばいとなっていたところです。

それが本日の利下げにより、2011年3月の安値を割り込み、5年来の安値へ下落。2010年の安値である0.65台へ下落するようなチャート形状となっています。

RBNZ(ニュージーランド中央銀行)は声明で「低いインフレ圧力や需要の弱まりが予想されることを考慮すると、利下げは適切」と今回の利下げの意味を説明し、さらに追加利下げの可能性も示唆しました。

たしかに、ニュージーランドの第1・4半期の消費者物価指数の伸び率は前年比0.1%と、15年ぶり低水準となっており、これをみるとデフレ回避の為の利下げという行動は非常に合理的と思えます。

ニュージーランドの主要産品である乳製品の価格である乳価も下がり続けているので、これも物価を押し下げる一因となったのではないでしょうか。

参考:ニュージーランドドルとは

RBNZは2016年3月期にはインフレ率が中銀目標の1-3%レンジ内に戻ると予想し、2016年後半には2%になると見込んでいるそうです。

今後の追加利下げの可能性は?

低い物価上昇率に乳価の下落と中国不安となると、今後も利下げを行う可能性もあるように思えます。
しかし、ニュージーランドの住宅価格をみると、追加利下げの可能性に疑問が出てきます。

以下は、ニュージーランド最大の都市であるオークランドの住宅価格の推移です。
オークランド住宅中間価格
(参考:REINZ

なかなか順調な上昇トレンドですよね。

他の都市の住宅価格もこれほどではないにしろ、上昇もしくは高止まり傾向となっています。

単純に、「銀座の土地価格が上がり続けてるけど、物価上昇率も低いし金融緩和しよう」となるかと考えると、なかなかできないですよね。

そのようなことをすれば、土地バブルを起こしかねません。

ニュージーランドの昨年の経済成長率は3.3%となり、今年は3.4%の見込みで景気は非常に良いということになります。

このことから、利下げは今回の1回が限界ではないでしょうか。

では、ニュージーランドドルは買いかというと、選択する通貨ペアは対円が無難ではないでしょうか。

チャートをみてみましょう。
ニュージーランドドル月足

ニュージーランドドルは、急落したドル円の買戻しのドル買いもあり下落傾向にあります。
しかしニュージーランド円となると、高値の94円からは落ちていますが、トレンドは月足チャートを見てもまだ上昇トレンドを維持しています。

本日は米国の小売売上高の発表もあることから、もう少し様子をみながら対円でのニュージーランドドル円で買いという戦略でスイングトレードしてみてはいかがでしょうか。

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川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」