マーケット

今夜は雇用統計

【著者】

昨日からの流れ

昨日はBOEの金融政策委員会の結果発表、議事録、四半期インフレレポートの同時発表となる英国スーパーサーズデーでした。内容は政策金利は前回同様8対1で据え置きとなりました。そして、インフレ率見通しが引き下げられ、英国の利上げ観測が後退となり、発表直後にポンドは急落する動きとなりました。市場では一部で今回の発表で利上げに対して前向きな内容になるのではとの思惑が広がっていたこともあり、大きな下落となりました。ポンドドルは現在発表前の水準から200pips近く下げた1.52付近、ポンド円は200pips以上下がった185円付近での推移となっています。

米国時間に発表された新規失業保険は市場予想を上回る結果となりましたが、これまでの低水準での推移を均すとそれほど悲観する数字ではありませんでしたが、雇用統計前の調整もあってか発表後はドル売りが進む動きとなりました。

主要通貨ペアの推移(2015/11/6)

USDJPY

ドル円は底堅い動きが続き、8月末のレジスタンスであった121.75付近を突破し122円トライへ向かいましたが、122.00でしっかりと押し戻される動きとなりました。本日は米国時間に雇用統計の発表が予定されているためアジア時間、欧州時間は様子見、ポジション調整モードとなり、動きが鈍くなる可能性が考えられます。日足チャートではレンジ上抜けに向かっており、122.00の節目を抜けるとさらに上値余地が拡大するような状態となっています。本日は雇用統計次第ですが、雇用統計を消化して落ち着いた段階で122円台を維持できていれば上昇基調が強まる可能性が高いと思います。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは欧州時間序盤に前日の安値を割り込む動きとなったものの、その後は下げ渋り1.08台で方向感の薄い推移が続いています。本日は米国時間に雇用統計の発表が予定されており、結果次第で上下に振れる可能性があるため注意が必要です。現状では売りにポジションが偏っているため、冴えない結果となった方が短期的なインパクトが大きくなることが想定されます。逆に良好な結果となりドル買いが進む展開となった際は5月からのサポートとなってい1.08付近を割り込みストップ売りを絡め下落が短期的に加速するというシナリオも頭の片隅に置いておきたいところです。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は上下に振れる方向感の薄い推移となり、終わってみれば陽線でNYクローズを迎えています。昨日は132円を割り込んだ131.85付近では下げ渋る動きが続いているため、この水準が本日もサポートとして意識される反面で割り込むと下落圧力が強まることが想定されます。ただし、本日は米国時間に雇用統計の発表が予定されているため、ドル中心で不安定な動きとなることが想定されるため、発表前後は特に注意が必要です。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドはBOEの発表を受けて大幅下落となりました。昨日は10月13日のサポートとなった水準の1.52付近で下げ渋る動きとなっていますが、割り込むと10月序盤のサポートとなった1.51が強く意識されると考えられます。短期的に大きく売りが入ったこともあり、本日は調整も入りやすく、不安定な推移となることが予想される上に欧州時間に英国鉱工業生産、米国雇用統計とイベントが続き、荒い動きとなることが想定されるため、十分な警戒が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは下げ渋るものの、上値の重さも残り、方向感を欠く動きが続きました。今週は0.71台を何とか死守していることから、この水準を割り込む動きとなると下落圧力が強まる可能性が挙げられます。日足チャートでも保ち合い状態となっており、抜けた方向への動きが強まりそうな気配です。ただし、本日は雇用統計の結果次第で上下に大きく振れることが想定されるため、注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間にドイツや英国での鉱工業生産の発表が予定されており、発表後の一喜一憂は想定されますが、市場の注目はその後の米国の雇用統計に向かうと考えられます。今回の雇用統計の市場予想の中心値は非農業部門雇用者数変化が18万人前後とやや控えめ、失業率は5に低下、平均時給は0.2となっています。先行する新規失業保険申請件数は安定推移を続け、ADP雇用統計もまずまずの結果となっていることを考えると大崩れは想定しにくいと考えられます。少し気がかりなのはISM製造業景況指数の雇用指数が47.6付近まで低下しており、製造業関連がまた足を引っ張る可能性が考えられます。

また、非農業部門雇用者数のみならず平均時給の伸びがあるかどうか、弱かった前回発表分の上方修正の有無にも注目が集まります。結果は蓋を開けてみなければわかりませんが、大きく上下動することが予想されるため、発表前後の動きには注意が必要です。直近ではユーロを中心にドル買いが強い状態となっているため、冴えない結果となると肩透かし状態となり、ドル売りが想定以上に進むというシナリオも有り得ることも頭の片隅に置いておきたいところです。

本日の予定

08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
09:30 豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告
10:00 エディRBA総裁補佐講演
13:00 黒田日銀総裁講演
16:00 独9月鉱工業生産
17:45 プラートECB理事講演
18:00 クノット・オランダ中銀総裁講演
18:30 英9月鉱工業生産・製造業生産
18:30 英9月貿易収支
19:00 メルシュECB理事講演
20:00 ハンソン・エストニア中銀総裁講演
22:30 米10月非農業部門雇用者数
22:30 米10月雇用統計
22:30 加10月雇用統計
22:30 加9月建設許可件数
23:15 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)講演
翌0:00 英国立経済研究所
翌5:00 米9月消費者信用残高
翌6:15 ブレイナードFRB理事討論会出席

11月8日(日)
時刻未定 中国10月貿易収支

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト