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利上げ期待でドル買いも続かず_12/3

【著者】

今晩はECB理事会に注目

昨日の海外時間には、発表された米・11月ADP民間雇用者数が予想よりも強い結果だったこととイエレンFRB議長が年内の利上げ開始を示唆したことからドルが買われましたが、各国株価が下落したことから反落しました。

欧州時間序盤、ややユーロ買いが優勢となって、ユーロドルは1.0630台まで、ユーロ円は130.90円台まで上昇しました。しかし発表されたユーロ圏・11月消費者物価指数が予想よりも弱い結果だったことから一転してユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.0580台まで、ユーロ円は130.30円付近まで下落しました。この間ドル円は123.10円台を中心とした狭いレンジ内取引が続きました。

NY時間にはいって、発表された米・11月ADP民間雇用者数が予想よりも強い結果だったことから米長期金利が上昇しドル買いが強まって、ドル円は123.50円台まで上昇し、ユーロドルは1.0560付近まで下落しました。

さらにイエレンFRB議長が講演で「10月のFOMC以降のデータは、労働市場の改善がつづくという我々の見通しと整合的」「FOMC参加者の多くは年内利上げが適切と考えている」などと述べたことからさらにドルが買われ、ドル円は123.60円台まで上昇し、ユーロドルは1.0550付近まで下落しました。しかし各国株価が下落したことと、米長期金利が上げ止まったことからすぐにドル売りが優勢となって、ドル円は123.10円付近まで下落し、ユーロドルは1.0620台まで上昇しました。この間ユーロえんは130.90円台まで上昇しています。

今日の海外時間には、ECB理事会が開催され、ドラギECB総裁の会見が行われます。そのほかユーロ圏・11月サービス業PMI(確報値)、英・11月サービス業PMI、ユーロ圏・10月小売売上高、米・新規失業保険申請件数、米・11月ISM非製造業景況指数、米・10月耐久財受注、米・10月製造業受注の発表、イエレン・FRB議長、フィッシャー・米FRB副議長の講演が予定されています。

本日のECB理事会では、追加緩和が決定されると見られています。注目点はその内容で、資産買入れ額の増額(月間100億ユーロ~200億ユーロ)、買入れ期限の延長(2016年12月~2017年3月)、中銀預金金利の引き下げ(0.1%~0.2%)などと予想されています。ただ、これまでドラギ総裁が行ってきた事を考えると、市場の予想以上の緩和を行う可能性も相当程度あると見られ、その場合は、金額や期間に加え、0.5%などの大幅な預金金利の引き下げや、2段階の預金金利設定、また買入れ資産の範囲拡大なども考えられます。
大方の予想の範囲内の追加緩和であれば「噂で売って事実で買え」の諺通りの展開も考えられますが、より大胆な追加緩和が決定されればユーロが一段安となると予想できます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト