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方向感の薄さ目立つ

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外国為替マーケット情報|2014/06/25

昨日は欧州時間に発表されたドイツIFO景況指数が市場予想を下回りユーロ売りが一瞬強まったもののその後すぐに反発となり結局ショートスクイーズ状態となり、ユーロは高値を追う展開となりました。
注目されたBOEカーニー総裁の議会証言では低い賃金上昇率への懸念が表明され、それまで進んでいた早期利上観測が後退となり、ポンド売りが強まりました。投機筋のポンド買いのポジションが膨らんでいることも警戒されていたこともあり、売りが加速し対ドルでは1.7を割り込む推移となっています。
米国時間に発表された新築住宅販売件数は前日の中古住宅販売件数に続き堅調な推移、同時に発表された消費者信頼感指数も市場予想を大きく上回る好結果となったことからドル買いが進む展開となりドル円は一時102.16近辺まで上値を伸ばす場面もみられました。
しかし、中東での戦闘が激化しているとの報道により、強まり始めたリスクオン地合は失速、株式市場は下落、米国債には買いが入り利回り低下となり通貨では安全資産を求めて円買いが強まる展開となりました。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は米国経済指標が強い結果となったものの、中東情勢を嫌気した円買いに押され、終わってみれば元の水準まで戻されてしまっている状況です。依然として方向感の掴みにくい保ち合い状態での推移が続いています。

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ユーロドルも経済指標に揺さぶられたものの、終わってみれば1.36を挟んで方向感のない推移を続けています。日足チャートでも保ち合い状態が続いていることから抜け出すまでは様子を見たいところです。

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ユーロ円は3回139円台を目指した波動を作り出すも139円奪回に失敗し下値を探る動きとなっています。昨日は欧州時間以降138.62-93近辺の狭いレンジでの推移となっていることから本日はまずどちらに抜け出していくかを確認したいところです。

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ポンドドルはカーニー総裁の議会証言を受け下値を探る動きとなり1.7を割り込んでの推移となっています。本日は昨日のサポートとなった1.6965を守れるかどうかに注目が集まります。割り込むようですと溜まったポンド買いポジションの調整が進み下落スピードが加速するかもしれません。レジスタンスと想定されるのはやはり節目の1.7で再度上抜ける動きとなると底堅い動きを取り戻す可能性が高まります。

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前日の中国の経済指標で勢いづいていた豪ドルは失速となりました。あっさりと0.94を割り込み、0.93台中盤まで押し込まれています。サポート候補と考えられるのは先週序盤にサポートとして活躍した0.933となり割り込むと0.93割れが視野に入ってきます。

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【本日の注目材料】

本日は米国時間に米国第1四半期GDP、耐久財受注の発表が予定されています。GDPは下方修正が予想されており、市場の想定する以上に大きな下方修正となるとドル売り材料、逆に小幅な下方修正にとどまる場合はドル買い材料となりますが第1四半期という過去の数字であることから相場へのインパクトは限定的になると思われます。米国の耐久財受注は前回弱かった設備投資の先行指標ともなるを除いた非国防の資本財が回復しているかどうかに注目が集まります。
また、昨日もリスクオフ地合を高めた中東情勢にも警戒が必要です。

【本日の予定】

07:30 ウイリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(投票権なし)講演
12:00 ロウRBA副総裁講演
15:00 独7月GfK消費者信頼感 
15:45 仏6月企業景況感 
17:45 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
19:00 英6月CBI流通取引調査
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:00 リンデ・スペイン中銀総裁講演
21:30 米1-3月期GDP・個人消費(確報値)
21:30 米1-3月期GDPデフレーター(確報値)
21:30 米1-3月期コアPCEデフレーター(確報値)
21:30 米5月耐久財受注
22:45 米6月マークイット総合・サービス業PMI(速報値)
23:30 米週間原油在庫
翌0:30 米2年物変動利付債入札
翌2:00 米5年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト