NYダウ一時1000ドル超マイナスで円暴騰

【著者】

日経平均は反発も上海は続落中

昨日の海外時間には、各国株価、米長期金利、原油相場が大きく下落する中ドルが暴落してドル円(USD/JPY)は一時116円ぎりぎりまで売られました。

欧州時間序盤、上海株が前日比8%超下落し、安値圏で引けたことからリスク回避のユーロ買い、円買いが強まって、ドル円は120.20円台まで下落し、ユーロドル(EUR/USD)は1.1500付近まで上昇しました。その後米長期金利が低下し始めたこともあって再びドル売りが強まって、ドル円は120円を割り込んで119.50円台まで下落し、ユーロドルは1.1540付近まで上昇しました。この間ユーロ円(EUR/JPY)は137.60円台までじり安となっていました。

NY時間にはいって、NYダウ先物が急落を開始し前日比約700ドル安となって、米長期金利、原油相場なども下落したことから、強烈なリスク回避の動きとなってドル円は次々とサポート・レヴェルを割り込んで116.00円台まで下落し、ユーロドルは1.1710台まで上昇しました。この間ユーロ買いよりも円買いが強かったことからユーロ円も135.90円台まで下落しました。現物の取引を開始したNYダウは、寄り付き約5分で10000ドルを超える大暴落となって、米長期金利や原油相場も一段安となりましたが、ドル円、ユーロドルともレンジを拡大する動きにはなりませんでした。

売り一巡後、NYダウが急反発すると米長期金利、原油価格も反発する中ドルも大きく買い戻され、ドル円は119.40円台まで上昇し、ユーロドルは1.1510台まで下落しました。この間ユーロ円は138.00円台まで上昇したあと136.80円台まで反落し、再び137.90円台まで上昇するといった激しい値動きとなりました。

NY時間引けにかけて、原油相場が再び38ドル割れまで下落する展開となったこともあって、リスク回避がやや強まって、ドル円は118.30円台まで下落し、ユーロドルは1.1620台まで上昇しました。

東京時間にはいって、米長期金利、原油相場、日経平均が上昇していることからドル買いが優勢となっています。

今日の海外時間には、独・第2四半期GDP、独・8月IFO景況指数、米・6月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米・8月CB消費者信頼感指数、米・7月新築住宅販売件数の発表と、コンスタンシオ・ECB副総裁の講演が予定されています。

昨日の晩は、きっかけとなるニュースもない中大荒れとなった金融市場でした。上海株の下落や中国人民元の切り下げ、原油相場の大幅な下落などに端を発したリスク回避の動きが一旦のピークを迎えたと考えられます。今日の東京時間には、上海株は続落となっている一方で、日経平均は反発しており、今日の欧米市場がどちらに追随するのかが注目です。上海株の下落につられる形で再び株売りが強まるれば再びドル売りが強まると考えられることから注意が必要です。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト