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NY連銀製造業景気指数、予想外の大幅悪化

【著者】

利上げへの影響も

昨日の海外時間には、発表された米・8月NY連銀製造業景気指数が大幅に予想を下回ったことからドル売りが強まりましたが、フランスの格付けに懸念がでたことなどからドルが買い戻されました。

欧州時間序盤、原油相場が41ドル台半ばまで下落したことなどから全般的にユーロ売りが強まってユーロドル(EUR/USD)は1.1060台まで、ユーロ円(EUR/JPY)は137.70円台まで下落しました。しかし原油相場が先週金曜日の安値までは下がらずに反転するとユーロの買戻しが優勢となって、ユーロドルは1.1110台まで、ユーロ円は138.40円付近まで上昇しました。その後各国株価が軟調に推移する中、原油相場も再び下落するとユーロドルは1.1080台まで、ユーロ円は138.00円台まで下落しました。この間ドル円(USD/JPY)は124.50円付近を中心とした狭いレンジ内での取引が続きました。

NY時間にはいって発表された米・8月NY連銀製造業景気指数が大幅に予想を下回ったことから米長期金利が急落し、ドル売りが強まって、ドル円は124.20円台まで下落し、ユーロドルは1.1120台まで上昇しました。

その後格付け大手のムーディーズがフランスの第2四半期GDPが軟調だったことから、同国の格付けにマイナスの影響が出る可能性がある、としたこともあってユーロ売りが優勢となって、ユーロドルは1.1050台まで、ユーロ円は137.50円台まで下落しました。一方ドル円は、米長期金利が下げ止まったことなどから買戻しが優勢となって124.40円台まで上昇しました。

今日の海外時間には、英・7月生産者/消費者/小売物価指数、米・7月住宅着工件数、米・7月建設許可件数の発表が予定されています。

米・8月NY連銀製造業景気指数は、大方の予想では前月の3.86から4.50に改善すると見られていました。しかし結果は-14.92と2009年以来の非常に弱い結果でした。内容的にも芳しくない結果で、ドル高の悪影響が強くでたと見られています。この調査に中国元の切り下げの影響が織り込まれていないと見られることを考えれば、来月の数字も弱いものが続く可能性が高いと考えられます。この結果だけでは確定的なことは言えませんが、9月のFOMCでの利上げの判断にも影響が及ぶのではないでしょうか。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト